反抗の話題は、人気がありませんが、今どき大事な視点です。
今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.262の、下から3行目途中から。
霊的指導者は、謙遜の極みにおいて「自分の口は、キリストの口です」というものだ、とルターは言いました。霊的指導者の神経は、いまだ簒奪者の神経です。ですからしばらくは、世界は、良くなるというヴィジョンがありながらも、だんだん悪くなるのかもしれませんね。一番古い禅の詩から、一番最近の心理学の定式まで、「善悪の葛藤こそが、心の病」というのは、ハッキリしています。
そして、善悪の葛藤を起こす元が、自罰的であると同時に、他罰的でもある、「悪い良心」です。ですから、「善悪の葛藤こそが、心の病」という定式は、「悪い良心こそ、心の病の源」という定式に、言い換えることが出来ます。