エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#聖書の言葉 #1人豊か #子どもはね

2018-08-26 10:00:47 | 聖書の言葉から

 

 

マハトマ・まど・みちおさんの言葉から。

 

 

 人間様

 というのは

 この世で

 悪いことばかり

 しているけれど,

 

 子どもは

 美しい

 ものです。

 

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#アイドリング中の脳 #発達トラウマ障害の場合

2018-08-26 09:07:18 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#トラウマの話は聞きづらい #それでも陽気で楽しく
   発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~8......
 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
 6章。「身体を失くすと,本当の自分も失くすよ」,p.104の,最初から。その前も一緒に。




身体と仲良くする

 

 トラウマを負わされた人たちが回復するのは,自分の身体の様々な感覚に馴染んで,仲良くするようになって,初めて可能になりますおっかない,と感じていることは,いつも守りの姿勢の身体の中で生きている,ということです。怒っている人は,怒っている身体の中で生きているんです。子どもの頃に大切にされなかった人たちの身体は,緊張状態で,しかも,守りの姿勢です。その状態が,ゆったりと自由になり,安全だと感じる道が1つでも見つかるまで続きます。変わるためには,人々が気づかなくてはならないのは,自分の五感と,身体が自分の周りの世の中の人とやり取りする道です。身体が確かにあると気づくことが,トラウマを負わされた残酷な過去から解放される,最初の一歩です。

 どうして,人は様々な感覚と様々な感じからなる心の世界に,心開かれて冒険することができるんでしょうか? 私のやり方では,患者さんたちが,自分の身体の中にある様々な感じに,まずは気付いてもらって,次に,その感じを話し言葉にしてもらうことから始めます。その感じとは,怒りや不安や恐怖などの感情ではなくて,感情の底にある様々な体感で,押される感じ,熱い感じ,筋肉がピンと張る感じ,チクチクする感じ,へこんだ感じ,空っぽな感じなどです。しかも,その様々な体感が,自由になることと,晴れ晴れと歓ぶことと一体になるように働きかけます。私はトラウマを負わされた人たちが,自分の息,自分のしぐさ,自分の動きに気が付くように手助けします。私は,トラウマを負わされた人たちに,自分の身体の中の些細な変化,胸の圧迫感や腹具合に,注意を払ってください,と頼みます。それは,トラウマを負わされた人たちが否定的な出来事を話しても,本人がピンと来てない場合です。

 様々な体感に初めて気づくことは,とても苦しいことかもしれませんし,フラッシュバックを引き起こす人も多いんです。フラッシュバックの場合,身体を丸める人もいますし,守りの姿勢になる場合もあります。これらの反応は,消化しきれていないトラウマを身体的に再現したものであり,その多くは,トラウマを負わされた時の様々な姿勢を示しています。様々なイメージと様々な感覚は,この時点で,患者さんたちをイッパイイッパイにしてしまいますから,セラピストは,様々な感覚と感情が次々に現れることが,過去に触れることになって,トラウマをさらに負わせることにならない術馴染んでいなくてはなりません(学校の先生,看護師さん,お巡りさんは,オッカナガッテいるのをなだめるのが上手な場合が多いです。というのも,こういった人たちは,コントロールが聞かない人達や痛いほど千々に乱れた人達の相手に,ほぼ毎日なっているからです)。

 しかし,エビリファイ,ジプレクサス,セロクエル,といった薬は,苦しい身体反応に対処する様々な術の代わりをする場合がとても多いんです。もちろん,様々な薬は体感を鈍られますし,体感の良くすることも一つもありませんし,体感が,毒々しいものから味方になるのに一つも役立ちません。

 人が動揺した時に自分自身を落ち着かせる一番自然なやり方は,他の人にくっ付くことです。ですから,身体的に,あるいは,性的に,暴力を受けた患者さんは,一つのジレンマを抱えることになります。身体的に,あるいは,性的に,暴力を受けた患者さんは,死に物狂いでくっ付きたいのに,同時に身体が触れることが,オッカナイんですから。そういう人の心は,様々な体感を実感するように,もう一回,教育を受けなおすことが必要ですし,身体は,触れたり,触れられたりすることが,いいことなんだと,耐えて,歓ぶようになるためには,手助けが必要です。気持ちがわからない人が,練習を重ねる内に,自分の体感と気持ちが伴う様々な出来事を結びつけることができるようになります。そうして初めて,気持ちがわからない人も,ゆっくりと,自分自身との繋がりをゆっくりと時間をかけて,結びなおすことができます


 自分自身と繋がると,

 人とも繋がる



 この章を,自分の身体を失う代価を示す究極的な研究によって,閉めたいと思います。ルース・ラニウスと彼女の研究グルーブは,アイドリング中の脳画像を撮って,日常生活からもう一つ別の問いに焦点を当てました。顔と顔を合わせて会った時に,日常的にトラウマを負わされた人には何が起きているんでしょうか?

 

 

 NHKのサイエンス・ゼロが昔取り上げたデフォルトモード・ネットワーク。自分を感じている状態ですが,発達トラウマ障害は自分がないんですから,どうなっているんでしょうか?

 

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#能動的再体験 #創造の秘密 #代わりばんこ #自由平等友愛

2018-08-26 07:01:47 | エリクソンの発達臨床心理
 
#ライフサイクルは神様の台本 #人類の英知の塊 #日常生活を礼拝にすること
  発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~80......
 

 Toys and Reasons  p.131の第2パラグラフから。3訂版。

 

 

 

 この暗示に満ちた状況が呼び起こした,激しい怒りと恥が特別に組み合わせになったものによって、私どもは,最終的にカッコに入ったEの意味が判ります。このEは私のイニシャルですが、これが示しているのは、「転移」のからくりです,すなわち、ここで,精神分析家に転移されているのは、まさに、子どもの頃に大事だったお父さん(訳注:お母さん)に元々くっ付いていた、ぶつかり合っている様々な気持ちです。この意味で、彼女は,「立場を逆転」したいし、(訳注:トラウマを負った時に,自分がそうされたみたいに)「私を」をさらし者にしたいと思っていた、いっそう心深くに隠れていた思いが示されたことが分かります。つまり、キリストの苦境と彼女自身の苦境を共に、私を下に見て,私にぶつけてくる投影です。それで、この時、この患者は自分がさらし者にされた受身の体験を、有名な立場逆転にしたがって、攻撃的に見ることによって、能動的に私にぶつけてきたのです。しかし、攻撃的に見られることは、実際問題、彼女がトラウマを経験した、まさに子どもの舞台(発達段階)では、よくあることでもあります。この解釈は、患者の気まずさをいっそう困らせることになるだけかもしれなかったのですが、無意識のからくりに対して,一緒に笑うこともなったのでした(こういうことは、幸いにも少なくないのです)。一緒に笑うことによって、1つの言葉のすべての意味が、一体になります(そして、明らかになります)。

 

 

 

 

 実に見事な記述ですね。簡にして明とは、まさにこのエリクソンの記述のことです。子どもの頃のつらい体験、激しい怒りと恥がべっとりくっ付いたその受身の体験を、セラピーの中で、能動的に再体験すると、一緒に笑う笑いが起こる...なんと素晴らしいことでしょう。激しい怒りと恥一緒に笑う笑いになるのです。その時、夢の意味、遊びの意味、コラージュの意味、箱庭の意味・・・がハッキリ分かります。これを能動的再体験、と言って、セラピーの基本的な方法になります

 これは,自由平等友愛のサイコセラピーの時空の中で,神様の命が代わりばんこの中で一巡したからです。

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#トラウマが存在することに気付いて治療していく社会 #質の高い赤ちゃん支援が必要

2018-08-26 03:36:11 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#トラウマの話は聞きづらい #それでも陽気で楽しく
   発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~8......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもトラウマ治療の基本は、悲しみも人生の宝になる、ということが分かれば、自分らしい生き方が出来てきます。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 大切に育てられなかったら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.349から。今宵から最終章です。改訳版です。

 

 

 最終章 なすべき選択

 

 

 私どもは、トラウマが存在することに気付いて治療していく社会に、今にもなろうとしています。来る日も来る日も、私の同僚が、如何にしてトラウマが心、脳、身体の働きを混乱させるのか、ということについての新しいレポートを出版しています。不幸な子ども時代の経験(ACE)に関する研究はによれば、赤ちゃんの頃に大切にされなければ、健康で人と関わりながら生きていく心身の働きが破壊されてしまう、ということです。たほう、ジェームズ・ヘックマンは、赤ちゃんの頃に介入して、子ども達の暮らしを、貧困と困難を抱えた家族から救い出すことによって、国家財政が劇に節約されることを示して、ノーベル賞を取っています。すなわち、高卒が増え、犯罪は減少し、雇用は増え、家庭内暴力と地域の暴力は減ります。世界中で、こういったデータを真摯に受け止め、赤ちゃんに対する効果的な介入法を、たゆまず発展させて、実践してきた人に、私は出逢っています。それは、献身的な人々であって、教員、ソーシャルワーカー、医者、セラピスト、看護師、社会貢献活動家、舞台監督、刑務官、警察官、瞑想指導者など、実に様々です。もし、皆さんが私と共に『大切に育てられなかった、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』にお付き合いくださるのなら、皆さんも、子どもを赤ちゃんの時から、貧困と問題のある家族から救い出す仲間の一員です。

 

 

 

 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の壮大なヴィジョンの一端が示されているところですね。子どもを、貧困と問題のある家族から救い出すことが、発達トラウマ障害(DTD)の子どもを失くすためには、是非とも必要です。

 日本では、貧困と問題のある家族は,支援の対象というよりも,スケープゴートになっていますことが起きれば,ニュースにして,「悪の見本」とばかりに,見せしめになっていますでしょ? 香川から目黒区に引っ越してきて,5歳の女の子が親から殺された事件で,両親とも見せしめにするだけで(https://www.asahi.com/articles/ASL663D72L66UTIL00H.html),あるいは,問題を起こした後の,後手の働きでしかない児童相談所の相談員を増やすだけで,国会議員の人たちも,やるべきことをやった,というようなをしていますでしょ?

 トンでもありません!! 

 必要なのは,むしろ,出産そのものの相談に乗り,支援する仕組みと,出産後に,子育てを家庭に出向いて支援する保健師,保育士,心理士などを派遣する仕組みです。

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