エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

あなたの「神の座」にはどなたが座ってます?

2015-07-29 08:29:50 | アイデンティティの根源

 

 取引しているようじゃ、本当の解決になりません。勇気を出して、立ち向かうと、自分を確かにさせる道が開けます。外でやることと、内でやることは、全く同じことの裏表です。

 Young Man Luther 『青年ルター』p215の第1パラグラフの 下から5行目途中から。

 

 

 

 

 

でも、みんながある程度その取引をしています。誰もが、口説かれて、ある価値を信じるようになりますし、その価値には、たった一つの出口しかありません。その出口は、希望と絶望に見合ったシンボルで飾られ、その価値を宣伝する者たち、その価値を良く体現する者たち、その価値に反する人を懲らしめる者たちによって、守られています。

 

 

 

 

 

 まるで、その価値には、神社か仏閣か、大聖堂があるみたいですね。そこには、鳥居や、山門や、十字架といったシンボルがあるかもしれません。あるいは、観音様、二王、エンマ様がいるかもしれません。神が死んだ後には、神様ではない顔をした別の「神」がコッソリ、神の座席に座りやすいんですね。

 それは、実は恐ろしいことの始まりなのにね。

 あなたの「神の座」にはどなたが座ってます?

 

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