悪魔な親達、病んで不毛な社会詩人の自由 ルターは、単独者が知り得る最高の良心を手に入れました。 Young Man Luther 『青年ルター』p.231の7行目途中から。......
生後1か月の赤ちゃんが,父親によって,激しく揺さぶられて,なくなる事件があったそうです。それで,一昨日10.3/ 2017,その父親が逮捕されたと,ニュースが伝えています(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201710/CK2017100302000274.html)。
赤ちゃんが,激しく揺さぶられると,脳が傷つけられてしまいます。東京新聞の解説記事によれば,
<乳幼児揺さぶられ症候群> 乳幼児が激しく揺さぶられ、未発達で軟らかい脳が頭蓋骨に打ち付けられ傷つくことで生じる症状。嘔吐(おうと)やけいれん、意識障害を引き起こし、失明や言語障害といった重大な後遺症となったり、死亡したりする可能性もある。厚生労働省や日本小児科学会は、症状を招く暴力的な揺さぶりを虐待と位置付けている。
だといいますね。
父親と赤ちゃんの場面だけ考えたら,「父親はだめだあ」ということになります。「父親逮捕は当然」と考える人が圧倒的多数でしょう。
しかし,私は天邪鬼あまのじゃく である上に,サイコセラピストです。「父親を逮捕しても何の解決にもならない」と考えてしまいます。
私などは,見知らぬ人の赤ちゃんでも,外国の赤ちゃんとでも,無言の会話が楽しくて楽しくて,仕方がないたちなんですからね。
そんな赤ちゃんを見て,特に「泣く赤ちゃん」を見て,激しく揺さぶらざるを得ないほどの激しい怒りがこみあげてくるのは,その人が,「重たい発達トラウマ体験」を抱えている場合がほとんどです。そして,「重たい発達トラウマ体験」を抱えた人は,ニッポンにゴマンといるわけです。
この父親も,不幸な生い立ちを抱えているはずです。その手当をせずに,父親を逮捕しただけでは,何の解決にもならないのは,火を見るよりも明らかでしょ。「傷つけ,傷つけられる」の悪循環を拡大再生産しているだけでしょ。
秋葉原殺傷事件,津久井やまゆり園殺人事件,今回の赤ちゃん殺しなどに出合う度に,発達トラウマ障害DTDの子どもと大人を,治療する社会的な仕組みを作る必要性を,強く強く,感じます。
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