エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ボーとしている子ども、表情がさえない子ども

2016-04-15 00:41:05 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
エピジャネシスの概略図の良さ
  エピジャネシスの表は、うまくできている。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p29の9行目から。&nbs...
 

今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の15日目。

今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の5日目。B.3.「いろんなことに気付かない/感覚と感情と体調の解離」の残りです。

 

 

 

 

 

 CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)の発達トラウマ障害の子ども達は、他のトラウマを負わされた子ども達とは、かなり違います。それは、感情の起伏が大きい点、自分の気持ちが分からないないし、自分の気持ちを言葉にできない点、離人感の点、周りのことについて気付いていないことの差が大きい点で、違っています。この重大な集団の違いは、子ども解離チェックリスト(パットナム、1993)に関するCCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)のサンプル調査でも、臨床で見つかる解離の多くのケースにおいても、見付かったことです。このようなデータが示していることは、発達トラウマ障害の診断基準Aのトラウマのストレスの元にさらされた子ども達は、発達トラウマ障害の診断基準Aにさらされていない子ども達以上、自分の感覚、感情、体調になかなか気づかない、ということです(カムラス、グロウ、リボディ、1983; 坪井、リー、2007; ブラウン、ホウク、ハーディ、レスカノ、2005; マックフィル、シチェッティ、トス、2001; 坪井、リー、2007;  カムラス等1983;  ブラウン等2005; ゴールドスミス、フレイド、2005; マックフィル等 2001)。

 

 

 

 

 発達トラウマ障害の子ども達が、解離がありますし(たとえば、頻繁に、ボーっとしていることなど)、自分のきもちを言葉にすることが出来ませんし、表情が冴えませんよね。

 

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