エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「無理矢理に入る」やり方+「すべてを飲み込む」やり方

2015-05-05 19:59:00 | エリクソンの発達臨床心理

 

 「ガマン」と「出す」と言うお尻の働きが、心の働きにも、対人関係の働きにもなるでしょ。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p37の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 「無理矢理に入る」やり方は、3つ目の舞台の大部分の行動を司るものですが、「幼児性的」ないろんな行動、すなわち、様々なまとまりのある「似たような」いろんな活動を特色付けます。すなわち、いろいろと動いて、空間に「無理矢理に入る」し、身体をぶつけて、他者の身体に「無理矢理に入る」し、攻撃的な音を立てて、人の耳や心に「無理矢理に入る」し、食い入るような好奇心で未知なるものへと「無理矢理に入る」訳です。同様に、「すべてを飲み込む」やり方は、このような攻撃的な行動の、ビックリするほどの代わりになる場合があります。それも、たとえ熱心であっても、静かに受け止めることが伴います。しかも、仲間らや小さな子どもたちと、優しくて保護的な関係を作るための、想像上の材料や心構えに関して、静かに受け止めるんですね。現実に、ペニスやヴァギナが初めてリビドー化するのは、自慰遊びやエディプス的な空想の中でしょ。ただし、条件が許せば、大人のセックスの真似っ子を含めた、2人の性的な遊びの中で、演じられる場合もあります。

 

 

 

 

 面白いでしょ。「無理矢理に入る」奴もいれば、「無理矢理に状況を打開してくれる」方もあります。「すべてを飲み込んでくれる」方もあれば、「すべてをうやむやに飲み込んでしまう」奴もいますもんね。

 

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