#エリクソンの神髄 ： #日常生活を礼拝にする #特色は自分を相手に合わせること

 

 

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　お久しぶりに，Toys and Reasons. p,78, 最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

　

 

　

　動物行動学者たちは、ジュリアン・ハックスレーの提案、すなわち，「日常生活を礼拝にすること」という言葉は、系統発生（という進化）の中で前もって形成された儀式的な一幕に対して使うべきだ、という提案に従ってきました。この「日常生活を礼拝にすること」とは，例えば、つがいのペンギンたちがやる、芝居がかった挨拶の儀式です。それは、オスのペンギンたちが、いくつもの海を越えた長旅から戻ってきた時にするものです。「日常生活を礼拝にすること」によって、オスのペンギンたちは、自分自身は何者かがひとりびとり確かにされ，自分のパートナーと子ども達，すなわち，相手が誰かを確かにします。このパートナーと子ども達は、込み合った群生地のおびただしい数の巣の中にある、たった一つの正しい巣で、オスのペンギンの帰りを待っています。このような「日常生活を礼拝にする」やり取りは、ここでは「本能的な話」ですが、互恵的なメッセージの形で，自分を相手に合わせる上で一番大事なことを伝え合うことにおいて、１つの絆を確かめることのです。「日常生活を礼拝にすること」と呼ばれる、人の暮らしの中の同様な現象は何か？　を考えてほしいと聞かれれば、私がまずしなくてはならないことは、いろいろな儀式や定期的な行事を大がかりに執り行うことを、日々のこまごましたやりとりのパターンを整えてかたちにすることから区別することです。この最後の意味で（訳注：日々のやり取りのこまごましたパターンに形を与える、という意味で）、「日常生活を礼拝にすること」は、形があることと即興性とが混ざって１つになり，２人の間が合うようになります。「日常生活を礼拝にすること」は、定期的に行われる礼拝・行事よりも，ラテン語のリートゥス「１つの日々の習慣」に、近いものです。もっとも、日々の習慣が儀式のニーズを作り出して、大がかりな儀式において、そのニーズが定期的に満たされることとなるのですが。しかし、礼拝を執り行うことに対する様々な言葉には、語源的な源と使用法に共通するものがあり，私はその共通点として結論付けていることは，「秩序だった空間と時間」と申し上げるのが、一番適切ですし、また、配慮が行き届き、なおかつ，陽気で楽しく繰り返される、１つの日々の習慣に当る，ということです。まず手始めに、赤ちゃんを歓迎するやり方から始めましょう。

 

 

 

 

　ここが，エリクソンの神髄です。