人を大事にしていることの証拠は、関係の深さと、関わるものがイキイキしてしなやかになること。
p96の第2パラグラフ。
ロボットたちがお互いに大事にすることはあり得ないように、ロボットたちは神を大事に思えるわけがありません。「神を大事に思えないこと」は、それだけ人を大事にすることができない、ということです。この事実は、今の時代、宗教が再生していることをじかに見ている、という考えとハッキリ矛盾します。これ以上のことを、真実から導き出すことなどできません。私どもがじかに見ていることは(例外もありますけれども)、神を偶像崇拝することへと後退している、ということと、神を大事にすることが、よそよそしい性格に合う関係へと変質している、ということです。神を偶像崇拝することは、分かり易い話でして、人々が、原理や信念を失って、不安に思い、眼に見えるモノ以外の目的をなくしちゃっている、ということです。ですから、人々は、いつまでたっても大人のなれず、苦しくなったら、パパとママが助けに来てくれる、と思ってるんですね。
まさに今の日本のことでしょ。日本はまさに、フロムがここで言う偶像崇拝そのものでしょ。原理や信念を失くして不安に思っていますし、カネ・モノなど眼に見える以上の目的を見失っています。そこんところに来て、東日本大震災と原発放射能漏れ大事故ですからね。
東日本大震災と放射能漏れ大事故は、ハッキリとは眼に見えなかった日本の偶像崇拝の実態を、目の当たりで、ハッキリ示したものであると私はかねがね考えています。それは、2011年3月11日のずっと前から、日本人が、原理や信念を失くして、大きな不安にさいなまれてした、ということですし、モノ・カネ以上の目的を見失っていた、ということですね。
ですから、私どもは今一度、神を大事にすることですね。こういうと何か特定の宗教を信じなさい、と申し上げているようでしょ? 私はキリスト者ですから、そりゃぁ、キリストを信じてくれたらうれしい。しかし、そういうことじゃぁない。そうじゃなくて、自分や組織を超えた≪超越≫を大事にしましょう、そう言う心構えを今一度、訓練を通して身に着け直しましょう、ということなんですね。
よろしくね!
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