今朝,7.13, 2017 ETV特集「キミのこと聞かせてよ~木原雅子さんの出張授業~」(http://www4.nhk.or.jp/etv21c/x/2017-07-08/31/10543/2259566/)を見ました。その感想を一言申し上げます。
木原雅子さんは,エイズの疫学研究者で,エイズ予防の仕事をしてきた方だそうです。京都大学の准教授です。「荒れたクラス」に入って,子どもたちの話を聞いて,クラスが落ち着くのを手伝ってもいるらしい。このテレビは,その一つを取材したものです。
実際,子どもたちが荒れていたのに,落ち着きを取り戻しました。でも,性教育をしてはいても,その方法論は,子どもの話をよく聞く,という何の変哲もないものです。木原さんもその点は自覚的で,「私は,もともと子どものあったものを,引き出しただけです」といいます。これは,教育がエドゥカティオ,「引き出す」という基本を述べたにすぎません。言っては悪いですが,この程度のことが教育番組で特集されなければならないことが驚きでした。
この番組の中で,30年選手のベテラン教員の校長が,
「こんなふうに(子どもの話に耳を傾けて)接したこと,今まで自分も30年くらい教員をしていますけれども,なかなかなかったなぁ」
と言ってましたでしょ。
今の日本の学校は,教科は教えるのに,教育はできていない偽物の学校だ。
そのことがまた,明らかになりましたね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます