エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「なぜ?」を忘れない仕事

2016-05-30 07:53:30 | ブルース・ペリー教授の『犬』

天上の楽園

 

 
礼拝をする関係? 改訂版
  「宿題やんなさい」だとか、「ダメでしょ」だとか言ってばかりいると、子どもにとって一番厄介な悪魔が、その子どもの心の中で、その子どもと結婚式やって、末永く懇ろに...
 

 

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達にも、本当の自分を語れるチャンスをプレゼントしたいですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.127、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私がジャスティンにあった時、このケースは特別なものになるだろうと分かっていました。ジャスティンのことをもっと知ってから、ジャスティンに関わらなくっちゃ、と思いました。ジャスティンのカルテを手に、ナースステーションに戻って、ジャスティンの古い記録を読みつつ、顎を膝に乗せ、膝を抱えたジャスティンがロッキングするのをちらりと見ました。ジャスティンは、ハミングをしているのか、うめき声を出しているのか、つねに、大声で怒ったような金切り声をだしていました。小児集中治療室のスタッフは、もう、その声には慣れっこになってて、ジャスティンの方を振り向く者もありません。

 

 

 

 

 自動運転のルーティーン・ワークの、考えない仕事ぶりと、ブルース・ペリー教授の、「なぜ?」を忘れない仕事ぶりの差が、ハッキリと分かる所ですね。

 私どもも、「なぜ?」を忘れない仕事をしてまいりましょうね

 

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インターメッツォ : 神様の教育

2016-05-30 04:03:22 | 聖書の言葉から

 

 

 
ルターがくれる福音 改訂版
  ルターの敵は、周りにも多かった。でも最大の敵は、「内なる敵」でした。 Young Man Luther 『青年ルター』p203の第2パラグラフ下から12行...
 

 

 矢内原忠雄先生の言葉に戻ります(『矢内原忠雄全集』第十五巻から)。

 

 

 

 

 

 神様は私共を信仰の喜に出発せしめて、信仰の忠実なる者に苦しいところを踏ませたまふ。さういふ導き方をせられる。之が教師であると同時に救主でありたまふ神様が私共を教育せられる教育の仕方なんです。

 

 

 

 

 

 これは、「本物の」キリスト者であれば、どなたでも経験している悦びですね。

 

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小4と中2 小学生と高校生

2016-05-30 03:29:59 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「小さな事件」が大切 改訂版
   労わりとしての≪真≫  ≪真の関係≫って、素晴らしい関わり合いですね。それを実際に体験すれば、だれでも嬉し...
 

 

  演劇トラウマ療法、恐るべし、ですね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.340の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 とても驚いたことに、こういう結果は、8年生にはありませんでした。この間、こういう結果に影響を及ぼしたものって、何なんでしょうか? はじめは、個人的な印象だけしかありませんでしたね。私が4年生を訪問した時、私は、彼らの眼を見開いたような無邪気さと、このプログラムに対する熱心さに感じ入りましたね。反対に、8年生は、不機嫌で、受け身で、集団として自発性も熱心さもありませんでした。思春期の始まりが、この変化の要因の一つであるのは確かでしたが、他の理由もあったかのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 日本琉に言えば、小4と中2。小4は無邪気で熱心なのに、中2は、不機嫌で受け身である…。

 昨日のブログの続きで言えば、発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、学校でも、強制(虐待)され、放置(ネグレクト)されて、発達トラウマ障害が、年と共にヒドクなっていきますでしょ。小学生よりも、高校生の方が、発達トラウマ障害≒愛着障害が深刻になっていることと、この、ヴァン・デ・コーク教授の比較は、似ています。

 

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インターメッツォ : ゆびきり

2016-05-29 21:29:32 | 聖書の言葉から

 

 

 
ルターに最大の敵は、「悪い良心」
  ルターは、「詩篇」記者の異なり、揺らぎの中で信頼とは真逆の不信、疑いの方に流れやすかったみたい。ですから、絶望のどん底からいつまでも抜け出せずにいたので、深ー...
 

 

   針千本飲ます!

 

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強制と放置 

2016-05-29 20:16:55 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
悪魔のささやき ーー厳重注意!
  歩くことは、人生を歩くことに繋がっている不思議。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p43冒頭から。&n...
 

 毎日を自動運転(「何のために」を忘れた、考えない)で生活していたら、リスクはできるだけ避けた「安全運転」=「マンネリ・退屈運転」になりやすい。発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもが、リスクを冒すことは通常考えられません。その中で演劇トラウマ療法では、物語と衣装のお陰で、リスクを冒すことができるようになるのは、うまい方法ですね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.340の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私どものトラウマ・センターのチームは、17校の参加校の2年生で、この演劇トラウマプログラムを評価しました。演劇集団「都市開発」のプログラムに参加したクラスは、参加しなかったクラスと比較されました。4年生では、肯定的な反応がありました。攻撃性、協調性、自分をコントロールする力に関する標準化された評定尺度によって、演劇集団「都市開発」のグルーブに参加している生徒は、ケンカや怒りの爆発がかなり少ない上に、友達との協調性が高く、自己主張も上手で、授業の出席率や貢献度も高いことも分かりました。

 

 

 

 

 

 演劇トラウマ療法は、実の効果的です。

 ケンカや怒りの爆発が多くても、職員室に呼んで大きな声で「指導」しても、冷たく接しても、効果がないばかりか、逆効果。また、「静か」になってように見えて、そのままにしていても、たんにそれは「潜伏期」にすぎない場合が多い。ニッポンの学校でやっているたいていのことは、「指導」という名の強制か、「無知」という名の放置か、あるいは、その両方の場合が、残念ながら、一般的です。

 ニッポンの学校も、学芸会向けではない演劇を学んだらぁ?

 

 

 

 

 

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