”それ”はやはり、歪んだ感覚ではある。
とある新設高校は、創立当初は酷い有様だった。生徒の8割近くが規定の学力を満たせず留年する、と言う札付きの掃き溜め校に成ってしまい…残念と言うか、やがて悲劇は起きた、生徒の一部が、強姦殺人事件を起こしてしまう。しかも、それは理事長の孫に相当する人物だった。良くも悪くも警察にも顔の効いた彼らは、その事実を強引にか隠蔽し、しかし、その生徒は退学、学校も経営方針を大きく転換し、やがては”普通”の高校に成っていった。
…もちろん、実際にはこんな有様だった高校がそのまま存続し得るか?と言うと、有り得ない気はする。ゲームとしては、「当初は酷かった」と言う黒歴史で流されてしまうが、実際には、生徒らの人生を彼らは何かの為に、大きく歪めてしまっている訳だ。ゲームとしては、この事件は起きない(その設定が無い)が、現実には起きてしまうし、現実では大問題に成っても、ゲームとしては「評価値が-20されました」程度のそれでしかない訳で、しかし。
或いは何かの想定だ、理事長らはその後、現実とゲームに差を見出せなくなっていく。進学校として評価を上げていく中で、過去のそれはゲームの様に対策し、隠蔽していくモノと成っていった。重荷に成っていく中、彼らは常々考え続ける事にはなる、何が、誰が悪かったのか。
重いストレスはある。
不満?の起点は、つまり「皇帝創作は否定されるからしない方が良い」のだけど。
ただ、今の技術者の多くが、この学校で”それ”を学んで来ているのだ、それを禁止されたら、単なる無能だ。
指導者に至っては最早、現実とゲームの区別さえついてない状況かもしれない。
なら過去に起きた過失をか、強引にか継続してしまった結果ではある、のだけど。
それはゲームの様には上手く「打開」出来てない訳だ。
指導者の責任は無視出来ないのだが、理解としてはゲーム初期のちょっとした失敗だ。
解る事はある、この学校からは”歪んだ何か”が量産され世間と軋轢を起こしている。
ゲームとしては問題なく続いて行くが、現実には何かの物理的な厄災は起こり始めて。
問われては居る、正しかったか、間違っていたか。
理事長の孫さえそんな事件を起こさなければ、こんな事にも成らなかったのに。
何が原因で、あの事件は起きたのか。