カウカウタイム

日本で働くいち美容師がハワイでヘアメイクアップアーティストになるまでの日々の記録 2008〜2012

フラの温度差

2008-11-19 | 〜2011迄のハワイ生活記録
先日、日本に一時帰国していた友人が帰ってきた


化粧品を買ってきてもらおうと思って品番を調べていた日
「I'm back !」
というメールを受け取り

「えっ?もう帰って来ちゃったの?!」 と少々びっくり


でも遊んでくれる人が帰ってきてくれたので
しばらくまた外出が増えそうです




帰国の前、私たちは彼女が戻ってきたら
二人でフラを習いに行く約束をしていたので

久しぶりに会った今日、その話を持ち出してみたところ
彼女の反応は以前と違った


「なんかね、自分みたいな軽い感覚の人間が、フラをやっていいものかと思って・・・」


彼女はハワイアンジュエリー関係の会社で働いているので
フラのコンペに出展したりする事も多いらしく

今回日本で行われたフライベントにも
「ハワイからやって来たスタッフ」という事で参加し

ハワイに戻った後もすぐコンベンションセンターで行われたフライベントにもかり出されていた


どちらのイベントも盛況で、沢山の日本人がやってきたそうだ


彼女曰く、そのフラファン達は
とにかくアツイ  そうだ


ハワイを神聖化しすぎて「ちょっと間違ってる」系の人や
本当に真剣にフラが大好きでたまらない人など

ワークショップの時
全身汗びっしょりになるまで踊ってる姿や

真剣にハワイ語の歌詞を理解しようとメモを取る姿に圧倒されて

すっかり退いてしまったらしいのだ


「中途半端な気持ちで、彼女達の領域に踏み込んでいいものかと思っちゃってさあ~」
冷めたコーヒーをグルグルしながら
彼女はため息をついた



もともと私たちは「最近太ってきたから運動でもするべ」
ぐらいの感覚で、教室をさがしていてたので

確かにそんな「アツイ」生徒さん達と席をならべて良い物かと考えてしまうのだ



現在ハワイのフラ教室には
日本から沢山の「フラ留学生」たちがいると聞いたことがある


私の母もハワイで長いことフラをやっていたけど(この人も健康のため)
日本に帰ってフラ教室に入ってみた物の
あまりの温度差についていけなくてやめてしまった



友人の
「もっと軽くやりたいってのは駄目なのかな~
 フラは意気込んで踊るばっかりのものじゃないと思うんだけどなあ」
という意見には私も賛成する



コンベンションセンターのイベントの時
暇をもてあましてフロアでたむろしてたハワイアンの人たちが
誰と言うこともなく踊り始め

その中には「異性を誘うためのフラ」的な踊りもあったりして
みんながその滑稽な動きをみて楽しく笑ったりしてたそうだ

「そんな生活の中にとけ込んだ自然なフラってすごくイイじゃない」



私も以前エムジおばさんの家にホームステイしてた時

毎週水曜の朝はフラの日ときまっていて

10時になると裏庭に
近所のおばあさん達がそれぞれブランチを持って集まってきた


先生は隣に住むハワイアンで
いつもランニングと短パンにゴム草履でひょっこりやって来ては

おばあさんの持ってきたドーナツをかじりながら
物覚えの悪い一行にレッスンをしてくれた



後でわかったことだけど
彼は結構有名なクム(フラの先生)だった





数年前、5月1日のLai Dayの時
何気なく式典を見に言ったら

首にいっぱいレイをかけた先生がスピーチをしていた事がある
(ちゃんとした服を着ていたので当分気づかなかったのだけれど)


残念なことに数年前、病気でなくなってしまったけど

私は日本で彼のお葬式の様子を
お花や沢山の友人や生徒に囲まれた盛大なものだったと聞いた




結局、数十分の話し合いの末
私たちはやっぱりフラを始めることにした


最後に私が
「私たちのフラなんて、結局ちびっ子相撲みたいなモンだって考えればいいんだよ!」
と締めようとしたら、彼女は

「なんだ、その例え?!」
とあきれてたけど


お相撲だって、日本の国技としてすごく外国力士も増えてきて
土俵は神聖な物だから女性は上がっちゃいけないとか
色んな「しきたり」があるけど

実際は小学生女子がブルマの上にヒモ締められて
「ちびっこ相撲大会」とかやったりするわけでしょう?


一生懸命極めるのもひとつのフラの形だけれど

ハワイに生活してる立場として
気楽な気楽な感覚で踊ってみるというのもよいのではないか

と言うのが私たちの出した最終結論だった




ケイキフラってかわいいよね


ランキング参加してみました。よろしかったらポチっとお願いします

にほんブログ村 海外生活ブログ ハワイ情報へ
Mahalo