桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

入院疲れ

2012年07月06日 20時48分09秒 | 日録

 わずか二日間の入院でしたが、すっかり疲れ果てて帰ってきました。とりあえず大事はなかったというので、気も緩んだのかもしれません。
 退院してきた四日の我が地方の最高気温は、今年初めて記録する真夏日で30・4度。翌五日は28・3度と下がりましたが、湿度が高かったので前日より暑い感じでした。 

 病院から帰ってくると、郵便受けに市役所からの封書が入っていました。
 中味は介護予防のための基本チェックリストなるもので、「バスや電車で一人で外出していますか」とか「日用品の買い物をしていますか」など、いくつかのチェック項目の「はい」「いいえ」いずれかに○をつけて返送せよという内容でした。
 あと三週間経つと、私の誕生日。一定の年齢に達するので、送られてきたようです。 

 幸いにして現在の私は市役所が危惧するような状態ではないので、全部「はい」に○をつけましたが、厳密にいうと、中には「はい」か「いいえ」という二者択一で答えてしまってはマズイのではないかという項目もあります。
 たとえば、自分で電話番号を調べて電話をかけますか、という項目があります。
 あるいは、友達を訪ねたりしていますか、という項目もあります。
 このリストを作成した担当者は、以上のようなことが「人の助けを借りることなくできているかどうか」を知りたい、と思っているということはわかりますが、現状そのものを答えよ、というのであれば、私には自分で電話番号を調べ、かけることができるとは思うけれども、電話をかけるような用件がないので、実際にかけましたかという念押しの意味が含まれていると解釈すれば、答えは「いいえ」となります。友達がいれば訪ねるかもしれないけれど、実際は友達はいないので、これも「いいえ」となります。 

 世論調査も同じようなことで、調査する側は項目の中に、結果的に意に反する答えをしなくてはならぬ場合があるとは考えてもみないようですが、実際はあるのです。ただ、あっても大勢には影響がないと考えているのでしょうし、事実影響はないのです。
 もろもろそんなことを思ううちに、さらにグッタリしてしまって、疲れが増幅されてしまったみたいです。 

 入院に備えて冷蔵庫は整理しておいたので、お米やふりかけのたぐいを除くと、食べるものは何もありません。
 退院後しばらくは消化のよい食事をすること ― お粥やうどんがベスト ― といわれたのをよいことに、朝昼晩とお粥づくしです。永谷園の「松茸の味お吸い物」や「1杯でしじみ70個分のちから」があったので、それらで味を整えて食べました。
 退院当日の朝、五分粥を食べさせてもらった以外、入院中は点滴だけだったので、わずかの間に胃がすぼまったようで、毎食お粥一杯だけでも充分でした。

 今日になって気力も恢復してきたし、それにともなって食欲も増進してくるような気配です。

 となると、食べ物の補充もせねばならぬし、毎月恒例の薬師詣でに出かける八日も迫ってきているので、足慣らし身体慣らしもしておかねばならぬ。
 で……、いつもの散歩コースを、時計回りに三分の二だけ歩き、ついでに買い物も済ませることにしようと朝六時過ぎに庵を出ました。北小金駅前にあるスーパーのイオンは朝七時から店を開けるようになったのです。 

 庵を出るとすぐに住宅地が切れ、畑の中の径を歩きます。左前方に本土寺の森があり、そこへ向かって進んで行く形になります。森の切れるところで比高10メートルほどの台地が切れます。その台地が本土寺があり、我が庵もある平賀中台という高台です。
 急坂か急な石段を下ります。下り切ったところは住宅地ですが、かつては川が流れていたのだろうと思わせる地形です。町名が整理される前は平賀谷川という字だったことからもそのことがうかがえます。



 そのうちの一軒で飼われている谷之丞(たにのじょう)です。右下にいるのはつい最近見かけるようになった福郎(梟に似ているので命名)。
 私に慣れた猫殿は声の大小や鳴き方に違いはあるものの、私を認めれば、大概は鳴き声を上げて歓迎の意を表してくれます。何度も会って、私が危害を加えるような人間ではないとわかっているはずなのに、私が少し距離を置かないとおやつを食べないという猫殿もいます。

 この猫殿たちと私の間には、この家の低い塀があります。おやつは私の手の届くところ ― 猫殿たちからは遠いところに置くしかありません。谷之丞は私と目が合うと身を乗り出します。
 しかし、出会ってからそろそろ半年になろうというのに、鳴き声を上げたことがありません。私が見ている前で、私の置いたおやつを食べたこともありません。家の周りを半周して、背後からこっそり近づくと、身を屈めておやつを食べているのを見ることができますが、じつにじつにこっそり近づかないと、気配を察して振り向き、おやつを食べるのをやめてしまいます。



 雨上がりの今朝の富士川上空です。
 今朝は六時ごろまで雨でした。雨が上がるとすぐ青空が垣間見えるようになりましたが、富士川を望むあたりまでは陽射しがあったのに、川岸に着くころには空は雲に覆われてしまいました。

 


 野薊と赤詰草。

 


 いまの時期はピンク色をした花が目立ちます。
 季節のうつろいに合わせて、普段はあまり歩かない道を歩いてみるものです。これまで見たことのない花に出会ったりします。上は牡丹臭木(ボタンクサギ)だとわかりましたが、下はまだ不明です。



 富士川土手で見つけた悪茄子(ワルナスビ)の花です。
 古来、「悪」という字には「強い」という意味がありました。ただし、そういうときの読みは「あく」。「わる」と読むときは単純に「悪」なのでしょう。
 この「悪」はアメリカ原産の外来種で、外来生物法により要注意外来生物に指定されています。除草剤も効かず、地下茎でグングン成長するそうで、一度生えると根絶させるのはむずかしいそうです。
 地下茎で勢力範囲を伸ばすところはドクダミと似ていますが、ドクダミがお茶などにして利用できるのに対して、悪茄子は百害あって一利なし。発見者であり、命名者である牧野富太郎博士も「悪草」といっています。



 無患子(ムクロジ)の花はすでに散って、小さな実を結び始めていました。



 帚木(ホウキギ)。
 秋になると真っ赤に紅葉します。



 香取神社横の道を画像の手前のほうに向かって歩いていたら、後ろで猫殿の鳴き声がしました。
 振り向くと、久しぶりに見かける濱吉(私の勝手な命名)でした。濱吉の家の前を通ったとき、どこかから見ていて、私を追いかけてきてくれたのです。
 右上に写っている石垣は香取神社。濱吉の家はこの神社の裏側にあります。
 猫の縄張りは500メートル四方と聞いたことがありますが、このあたりは縄張りが重複しています。

 最近は引きこもりになったようなので、なかなか出会うことはありませんが、かつて小春はここまで出張していました。左上の青いネットはうさ伎(うさぎ)の出没する梨園です。
 またフウという名の、ここから500メートルも離れた家の飼い猫が歩いているのを見たこともあります。



 合歓(ネム)の花が咲いていました。これもピンク色。



 病院からは退院後一週間程度は烈しい運動は控えること、アルコールやコーヒーは飲まぬこと、刺激の強い食べ物は避けること、消化のよいものを食べること……などという注意事項がありました。

 で、消化のよいレシピを捜していたら、山芋と海老のあっさり煮(右)があったので、つくってみました。
 とっておきの九谷の小鉢に盛りつけると、まるで料亭で出されるような……と自画自賛。

 画像左はとくに消化がよいわけではありませんが、血液中の鉄分が不足気味にならぬよう、ときどきつくって食べるひじき料理のうちの一つ、ツナとひじきのうま煮です。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はるじ)
2012-07-09 09:18:47
退院おめでとう。
短い入院で良かったですね。
お体お大事に。
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Unknown (サボテン)
2012-07-19 21:58:12
病院はいるだけで疲れますよね。
無事のお帰り何よりです。
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ご無沙汰しています (風月)
2014-04-16 17:36:19
このところまことに忙しくブログはしばらく休んでいます。入院していらしたのですか。お大事にしてください。私は一昨年の六月よりお寺に入りまして、住職として忙しくしています。ただブログにはどこのお寺か明記していません。猫もかなり増えてしまいましたが、寺名を入れますと、置いて行かれると困りますから。5匹のノラの子猫ちゃんとその両親の不妊手術で大変でした。全員我が家の一員にしました。これ以上の餌代は全く無理ですが、この子たちだけはなんとか面倒みようと思っています。
久しぶりに桔梗おじの近況を知りましたが、くれぐれもお大事にしてください。
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