競争率約3・0倍という難関を、よりによって籤運の悪い私が突破してしまった講習会受講。この二十九日から十月十四日までの平日十日間に亘って開かれます。
会場は二か所に分かれていて、前半六日間が本八幡にある市川市勤労福祉センター。後半四日間が西船橋にある野村證券グループの研修センターです。
昨日、会場の下見をしておこうと思って出かけました。両会場とも最寄り駅から十五分といささか距離があるので、初日に初めて行く、というのでは少なからず不安に感じられたからです。
新松戸、西船橋と乗り換えて本八幡で下車。北口は馴染みがありますが、南口はときおり餃子を食べにきた大阪王将と市川市の中央図書館方面を除くと、地理不案内なところ。そこから十五分というのはまったく知らない場所です。
送られてきた資料に同封されていた地図を持って行きましたが、この地図が少々手抜きでした。地図に示されている道はT字路になっていて、突き当たりに当該の建物があることになっていましたが、行けども行けども道は真っ直ぐ通っていて、突き当たりになりません。
付近をぐるりと一周。もう一度元に戻ってようやく見つけました。突き当たりになる場所は少し離れたところでした。
講習日初日は十五分ぐらい前に着くようにしようと思ってはいましたが、ぶっつけ本番で行っていたら、多分遅刻をしていたでしょう。
これまでいくつか面接に行きましたが、ずぼらな私は下見などしたことがありませんでした。日にちに余裕があるとはいえ、今回に限り下見をしておこうという気になったのが我ながら不思議ですが、下見をしておいて正解でした。
第二会場は西船橋にあります。本八幡駅には戻らず、下総中山へ出ることにしました。下総中山駅への途中にニッケコルトンプラザという複合商業施設があるので、久しぶりに覗いてみようと思ったのです。
市川市中央図書館。生涯学習センターに併設されています。
スペースは広々、書架と書架の間も広々としていて、多くの図書が開架になっているので直接手にとって見ることができます。建物の新旧は問わないまでも、書架の前で本を探している人があると通れない、という松戸の図書館とは大違いです。
市川市民だったころ、私はこの図書館の友の会会員だったので、二~三週間に一度はきていたものです。
図書館の隣。千葉県立現代産業博物館。
夜はまた雨になったのに、午後二時ごろはまだこんな空でした。
コルトンプラザに着きました。日本毛織(現・ニッケ)の工場跡地につくられた施設です。図書館にくると、この中にある書店とダイエーを覗いたものです。
コルトンプラザ裏のおりひめ神社。当初は少し離れたところにあった共立モスリン中山工場に祀られていたもの。昭和十六年、共立モスリンは日本毛織に吸収合併され、のちにニッケとなります。
祭神は天照大神なので、六月十五日のブログで取り上げた群馬県桐生市の織姫神社とは無関係です。
この神社がある一帯はニッケ鎮守の杜と呼ばれていて、一画には「手仕事の庭」と名づけられたミニ植物園(?)があります。植えられているのは黄蜀葵(トロロアオイ)、棉、紅花、藍など製紙、染色など、いわゆる手仕事に用いられた植物。
黄蜀葵(トロロアオイ)の花。
黄蜀という名が示すように、根は粘り気を持ち、製紙の際の糊として使われました。また胃腸薬・鎮咳薬としても用いられるので、別名・通和散(つうわさん)。
これらの花も製紙か染色に関係のある花なのでしょうか。折角なのですから、樹々草々の名称と簡単な説明があればいいのに……。
本八幡駅とコルトンプラザ間は無料のシャトルバスが走っています。
下総中山から一駅だけ総武線に乗って西船橋で下車。
第二会場の地図も少し手抜きでした。しかし、本八幡とは違って、道がこまごまとしていないので、回り道することなく着けました。
下見を終えてあとは帰るだけ。行きがけに西船橋駅近くでドトールコーヒーを見かけていたので、コーヒーでも飲んでしばし休憩と思ったのですが、なんびとが何をせむとするのか、満席でした。それでは、と駅構内のベッカーズへ行ってみれば、ここも満席。西船橋くんだりで何をすることがあるのか、と私には不思議でしょうがない。
コーヒーを飲むというより、しばし腰かけて休みたいのでした。私が降りる北小金駅北口は喫茶店もへったくれもないところなので、武蔵野線で坐ることができればそれでいいか、と思いながら電車を待っていると、異様に混んだ電車がきました。むろん坐れない。
かてて加えて西船橋の次の船橋法典は中山競馬場の最寄り駅です。ちょうど競馬が終わる時間に遭遇してしまったので、プラットホームには黒山の人、人……。下見をしておいてよかった、今日は吉日ナリ、と思ったのも束の間、厄日かと思うような帰り道になってしまいました。
講習に出る日の昼食には弁当をつくって持って行こうと思い、おかずの一部にすべく冷凍食品を買い込みました。
忘れてならぬのが昼食後の薬の服用です。ピルケースを買って、十日分を仕分けしておこうと思い、ハタと思いとどまりました。
今度の通院予定は来月の七日です。もらっている薬はきっちり四週間二十八日分なので、七日の朝食後に服用すると、なくなるはずです。十日分もの薬がないだけでなく、七日は通院を休むか、受講を休むかの二者択一を迫られることになりました。
で、月曜日の今日、病院へ電話を入れました。私の担当医師は常勤ではなく、毎週木曜だけくるのです。「お訊きしておいて、ご連絡します」というナースの返辞でしたが、連絡がとれなかったものか、まだ返辞がありません。
我が部屋から見た彼岸花です。昨日の朝はまだ雪柳の陰に隠れていましたが、今日は一段と丈が伸びて、机の前に坐ったままでも見えるようになりました。ほぼ満開を迎えています。
ところで、手前にあるこの雪柳 ― 今年の夏は暑かったので彼岸花の開花が遅い、と教えてくれた近所の事情通のオヤジが雪柳だといっているのですが、私にはどうも違うように思えてなりません。来春、花の季節になればわかります。
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