十五日がきたので、阿弥陀様の参拝に行かなければなりません。火事に遭って引っ越すまでは、阿弥陀参りは北小金の東漸寺と決めていたので、なんら迷うことはありませんでしたが、新松戸へ引っ越した現在は東漸寺まで歩くと二十七分(グーグルマップに基づく計算)とかなり遠くなりました。代わりに阿弥陀様をお祀りしているお寺は? というと、馬橋の萬満寺があります。
今月はこの萬満寺にしましょうと決めて行ってきましたが、帰ってきてから、グーグルマップを基に計算してみると、二十六分と東漸寺へ行くのとほとんど変わりがありませんでした。
流鉄沿線にはところどころで黄蜀葵(トロロアオイ)が花を咲かせていました。
台風8号は我が地方は雨も降らせず、大風も吹かせずと、さして被害をもたらせたとは思えませんでしたが、それでも風がちぎって行ったのでしょう。結び始めたばかりだと思われる栗の実が落とされていました。
北小金を離れてしまったので、今年はあまり見ることのなかった臭木(クサギ)。花期を終えようとしています。
今日、行き合った流鉄は菜の花号とあかぎ号の合体編成でした。
我が庵を出て、十数分歩いたところで流鉄の踏切を渡ります。
常磐線の向こう側へ行くのに、これまでは三村人道橋という跨線橋を利用していたのですが、最近、地下通路があるのを発見しました。跨線橋は幅が広く、高所恐怖症を持つ私でもなんとか渡ることができますが、あくまでも「なんとか」であって、まったく平気というわけにはいきません。それに較べれば、地下通路があるというのは助かるゥ~。
ただ、通路の階段の段数はわずか二十五段に過ぎないのですが、下りはやはり鬼門です。
地下通路を出ると、消防団の倉庫がありました。二階部分にある格子窓の下に「松戸市消防団・三ケ月消防センター」とステンレス製らしい切り文字が貼り付けてあるのですが、長年の風雨に晒されて、遠くからではまったく見えません。肉眼でも見づらいので、カメラの画像ではなおさら。ことにこの日は曇り空でした。三ケ月は「みこぜ」と読みます。
いつも渡ってきた跨線橋の降り口前を通ります。
道々、仏桑花(ブッソウゲ)の花も見かけました。
トロロアオイはその名のとおり、アオイ目アオイ科アオイ亜科の多年草。ブッソウゲもアオイ目アオイ科アオイ亜科ですから、かなり近い親戚といえますが、こちらは草ではなく樹木です。
遠回りせず、王子神社の脇をすり抜けて行ける径も見つけました。
王子神社の前には目指す萬満寺の通用門があって、ここが開いていれば、大回りしなくても本堂の前に出られるのですが、閉ざされていました。
今日は神社前は素通りです。
萬満寺に着きました。
仁王門。
そして本堂。
お賽銭をあげてお参りしたあと、一息ついて本堂から見下ろす境内です。ここの石段も数えるまでもないようなわずかな段数ですが、手すりを頼りに下らなければなりません。上りは手すりも必要としませんが、行きはよいよい帰りは……です。
帰りは馬橋駅に出て、ひと駅だけ電車に乗ります。
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