今日は、暖かな一日でしたね。
毎月第二火曜日は国立の個人宅でのおはなし会「火曜語りの会」です。
文芸作品を語る、楽しみな会のひとつです。
今日の語りは、太宰治作『お伽草紙~カチカチ山』です。
あの、昔話の『カチカチ山』を題材にしていますが、太宰は、なんとまあ、実に傑作な物語にしてしまいました
あのお話しの中の兎を月の女神アルテミス型の16歳の処女にし、狸を愚鈍大食の中年男に想定してしまうんですから、初めて読んだときには、本当に驚いてしまいました。
最後の「惚れたが悪いか」のせりふが言いたくて、語っているうちに私も、あの無慈悲な兎になっていったのかもしれません。
嫌だった狸も、どこか憎めぬ滑稽と憐れを感じて、可哀相になぁと思っていきます。
太宰が言うように、女性には全て、この無慈悲な兎が一匹住んでいて、男性には、善良な狸がいつも溺れかかっているんですかね。
太宰のお伽草紙は、40代からがおもしろいかもしれません
毎月第二火曜日は国立の個人宅でのおはなし会「火曜語りの会」です。
文芸作品を語る、楽しみな会のひとつです。
今日の語りは、太宰治作『お伽草紙~カチカチ山』です。
あの、昔話の『カチカチ山』を題材にしていますが、太宰は、なんとまあ、実に傑作な物語にしてしまいました
あのお話しの中の兎を月の女神アルテミス型の16歳の処女にし、狸を愚鈍大食の中年男に想定してしまうんですから、初めて読んだときには、本当に驚いてしまいました。
最後の「惚れたが悪いか」のせりふが言いたくて、語っているうちに私も、あの無慈悲な兎になっていったのかもしれません。
嫌だった狸も、どこか憎めぬ滑稽と憐れを感じて、可哀相になぁと思っていきます。
太宰が言うように、女性には全て、この無慈悲な兎が一匹住んでいて、男性には、善良な狸がいつも溺れかかっているんですかね。
太宰のお伽草紙は、40代からがおもしろいかもしれません