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桶川ストーカー殺人事件ー遺言/清水 潔

2021-06-10 | ルポルタージュ



回りくどすぎて何を言いたいのかわからないことがたまあるので、出来ればあっさりと書いてくれるとありがたかったな・・・

まず、Amazonのレビューを読んで思ったことをここに書きますね

法律を学んでいる人が、「犯罪は犯罪者だけのせいではないのですね」の読者レビューが目に留まったのですが

せっかく本を読んでの結論が、「犯罪は犯罪者だけのせいではない」なんて、何のために法律を学んだのでしょうか?

桶川ストーカー殺人事件は、部下や兄をお金で物を言わせ利用し、自分は手を汚さず、執拗な嫌がらせをし、逃亡。

挙句、北海道のとある場所で入水自殺なんて、遺族からすれば「卑怯者」と叫びたい気持ちでしょうね

後悔して泣くくらいなら、自殺なんかせずに罪を償え。と、言いたいです

もし小松和人に同情するとしたら、まともな恋愛も出来ない。

まともな仕事に就かず、自分の想いのままにならないと子供のように発狂し、相手を怯えさせるような

きちんとした教育と子育てをしてもらえなかったこと。そんな両親のもとに生まれ、育てられたことです

私が犠牲になった詩織さんに感じたことは、あのときゲームセンターに行かなければ、小松和人と出会うことも無かったはず

みんなでカラオケBOXに行かなければ、そこで小松和人と意気投合することも無く

メルアド交換をしなければ交際するとこもなく、ストーカーされることも、殺されることも無かったのではないかな?と

そこは詩織さんの汚点で、詩織さんにも非があります

とはいえ、警察の怠慢が最悪な結果を招いたことも事実。

詩織さんが友人2人に、自分が置かれている状況を詳しく説明しなければ

友人はストーカーグループの存在を知ることも

腐敗した上尾署の実態を知ることも無かったのです。

その友人が詩織さんの話をすべてメモに書き残してくれたおかげで、後にそれが遺言となり、清水さんが引き継いたのです。

清水さんが調べ上げたすべてを記事にしたから、国会で女性議員が清水さんの記事を取り上げたのです

そして上尾署の腐敗を問題にし、12人の署員が処分されたのです

犠牲者がでたことで見直しされた法律や、新しくできた法律があり。

第二の被害者を出さずに済んだ事件や、学んだ事件や事故もある。

世間が騒いだことで、不正や不祥事が暴かれたこともある。

詩織さんはご自身が犠牲になったことで、命と引き換えに、上尾署の腐敗を世間に知らしめることができたのです

そして「ストーカー規制」が成立したのです。

それは彼女の成果だと思います。

詩織さんの落ち度を否めないのも事実です

でも、彼女の死によって学んだこと、考えなければならないことがあったはず。

犠牲者を否定するのは簡単だけど、彼女の死を無駄にしてはいけない。そう思います。


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