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政治家の父親と大学生の息子の体が入れ替わることで、息子は父親の苦労を知り
父親は、息子は息子なりに努力をしていることを知る。
コメディ小説というところでしょうか?
しかし、相変わらず池井戸さんの小説は痛快で、読んでいて面白いです。
特に漢字が読めないシーンはお腹を抱えて笑い、面接官に啖呵を切るシーンは本当にスカッとします。
漢字が読めない総理大臣といえば、麻生さんが真っ先に浮かんできますが、実を言うと麻生さんは決して嫌いではありません。
この物語に登場する麻生さんと思われる総理大臣も、決して悪い人ではありません。
また、物語に登場する旧民主とだと思われる政治家も、最後は民事党と手を組み、本当の悪と戦います 。
池井戸さんは揚げ足ばかり取らず、与野党関係なく切磋琢磨し、国のため国民のために働けと
物語を通して訴えかけているのだと思いました。