コメント
静岡市と静岡県の対応
(
松葉
)
2006-08-07 23:09:50
同じ県内で起きた静岡市・吉津の問題は、平成14年頃から「静岡ゴミゼロネット」のメルマガで知り、経過を注目していました。静岡市の担当者は、当初から住民の訴えに背を向けて、平成15年3月に開かれた住民説明会では、当時話題になっていた「ダイオキシン神話の終焉」と言う本を示し、「(環境基準を大幅に超えた事実は認めたものの)住民の訴えは根も葉もない。」と退けて、会場を埋めた住民の怒りをかっています。
この問題については、「環境行政改革フォーラム」が写真入りで詳細なレポートを出していますので紹介します。
http://www.eforum.jp/yoshizu1/yoshizu-rep1.htm
実は、私が住む磐田市を流れる今之浦川では、平成10年に環境庁(当時)が実施したダイオキシン類の全国調査で、(旧福田町)於福橋付近の水質中のダイオキシン類が2.5pgTEQ/Lと全国ワースト8位にランクされました。
その後も、わずかながら環境基準を超える県内ワースト1位が続き、住民の注目を集めていました。毎年調査を実施した静岡県の見解では、「底質中のダイオキシン類の値が高いことから、恒常的に汚染が続いている。」としていましたが、発生源についての言及はありませんでした。
住民の中からは、計測点の1kmほど上流にあるJT(旧専売公社)のたばこ工場に30年近く前に設置された自家用焼却炉から排出された冷却水に混入した焼却灰が川底に堆積したのでは?と言う推測が浮上して来ました。
(現在、焼却施設は廃止されています)
平成14年になって、静岡県は調査結果を公表し「様々な原因が考えられるが、主な発生源は流域の水田から流入した農薬と思われる。」とJTを発生源とする考えを否定しました。
農薬を原因とする根拠として、県は「除草剤に含まれるCNPやPCPが検出された。」ことを挙げていますが、この川の流域が他の地域よりも格段に大量の除草剤を使用して来たとは考えられず、住民には不満の残る結果となりました。
この調査の中で、高い値が検出されたため後日再調査をして低い値を採用した例があったことがわかりました。
素人の私が説明するのはおこがましいのですが、ダイオキシン類は脂溶性(油に溶けやすく、水に溶け難い性質)を持つため、単体で水質中には存在し難く、水中の浮遊物質に付着する形で移動します。
降雨直後は流量が増えて川底の堆積物が撹拌されて水質中の浮遊物質が増え、付着しているダイオキシン類の値が数倍に跳ね上がることもあります。このため県では、晴天が数日続いた後に上澄みをサンプリングするように決められているそうです。
確かにこの方法では、住民が心配するほど高い値は出難いのかも知れません。
最近ニュースになった、社会保険庁が加入者に無断で免除手続きをして、加入率を高く見せようとした事件とダブって感じるのは、私だけでしょうか?
静岡市の環境行政
(
スルメ
)
2006-08-08 14:35:36
静岡市に、吉川さんのような環境問題・ゴミ問題に詳しく熱意ある政治家がいてくれるといいのですが。
松葉さんが注目してくださっていたように、静岡市は看板は「清流の街」を掲げていますが、実体はひどいものです。「ダイオキシン神話の終焉」のとんでも本をバイブルにして、住民説明会で市の幹部が「ダイオキシンはそんなにこわいものじゃない。騒がないように」と何も知らない町民を洗脳してきたのはまだまだ序の口です。
とにかく、町民が40回以上も訴えつづけたにもかかわらず、収集運搬業者に二〇年近く建築総合ゴミの野外焼却と不法投棄を遣りたい放題にさせ続けたのですから。藁科川の上流から下流まで、10数箇所もこのような違法な産廃の山がピラミッドを築いています。しかも現場付近の住民は水道が引かれていず、井戸水しか飲料水がありません。もっと大問題なのは、下流域に市民の水道の取水口の大半が散在していることです。この取水口の地図を裏面に印刷し、産廃撤去の署名活動を始めただけで、市長の側近市議は、「こういうことをされると僕も当局も迷惑だ」と運動つぶしの脅しにやってきました。翌日には市の水道局課長さんらが「営業妨害だから、白地図に変えるか、署名用紙を回収しなさい」とやってきました。市民の環境が守られていない街には民主主義もないことを実感しました。名古屋市などでは水道局の職員は率先して環境保全に取り組んでいるということをお聞きし、彼我の差が哀しくなりました。
こんばんは
(
みつこ
)
2006-08-09 02:37:02
◇松葉さん こんばんは
> 当時話題になっていた「ダイオキシン神話の終焉」と言う本を示し、
この書籍、行政の言い訳に良く使われますね。この書籍への反論、某月刊誌に書かせて頂きたことがあります。
> 主な発生源は流域の水田から流入した農薬と思われる。」とJTを発生源とする考えを否定しました。
以前、名古屋市の大江川でも基準を大幅に越える事件がありましたが、更に調査ポイントを設定し、東レ工場からの排水が原因と特定した事件がありましたよ。
私としては、満足した終わり方とは言えないとおもっていましたが、静岡と比べれば、名古屋市は頑張ったといえるのかもしれませんね。
◇スルメさん こんばんは
> 吉川さんのような環境問題・ゴミ問題に詳しく熱意ある政治家が・・・・
市町村議員って政治家なんだろうか?議員と名が付けば
やっぱり政治家なのかな~?と思っている私で、有権者の方々に、お叱りを受けるかもしれませんが、どうも政治家という肩書きは、自分自身座り心地の悪いものに感じています。
頂いたコメントだけでは詳細はわかりませんが、廃棄物処理法や環境省の今までの通知文に従って行政が対処していたならば、スルメさんがおっしゃるような事態になることはないと思います。
私の住む愛西市にも、平成10年頃まで行われていた野焼きの焼却灰の放置問題がまだ残っています。ともに頑張っていきましょう。
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この問題については、「環境行政改革フォーラム」が写真入りで詳細なレポートを出していますので紹介します。
http://www.eforum.jp/yoshizu1/yoshizu-rep1.htm
実は、私が住む磐田市を流れる今之浦川では、平成10年に環境庁(当時)が実施したダイオキシン類の全国調査で、(旧福田町)於福橋付近の水質中のダイオキシン類が2.5pgTEQ/Lと全国ワースト8位にランクされました。
その後も、わずかながら環境基準を超える県内ワースト1位が続き、住民の注目を集めていました。毎年調査を実施した静岡県の見解では、「底質中のダイオキシン類の値が高いことから、恒常的に汚染が続いている。」としていましたが、発生源についての言及はありませんでした。
住民の中からは、計測点の1kmほど上流にあるJT(旧専売公社)のたばこ工場に30年近く前に設置された自家用焼却炉から排出された冷却水に混入した焼却灰が川底に堆積したのでは?と言う推測が浮上して来ました。
(現在、焼却施設は廃止されています)
平成14年になって、静岡県は調査結果を公表し「様々な原因が考えられるが、主な発生源は流域の水田から流入した農薬と思われる。」とJTを発生源とする考えを否定しました。
農薬を原因とする根拠として、県は「除草剤に含まれるCNPやPCPが検出された。」ことを挙げていますが、この川の流域が他の地域よりも格段に大量の除草剤を使用して来たとは考えられず、住民には不満の残る結果となりました。
この調査の中で、高い値が検出されたため後日再調査をして低い値を採用した例があったことがわかりました。
素人の私が説明するのはおこがましいのですが、ダイオキシン類は脂溶性(油に溶けやすく、水に溶け難い性質)を持つため、単体で水質中には存在し難く、水中の浮遊物質に付着する形で移動します。
降雨直後は流量が増えて川底の堆積物が撹拌されて水質中の浮遊物質が増え、付着しているダイオキシン類の値が数倍に跳ね上がることもあります。このため県では、晴天が数日続いた後に上澄みをサンプリングするように決められているそうです。
確かにこの方法では、住民が心配するほど高い値は出難いのかも知れません。
最近ニュースになった、社会保険庁が加入者に無断で免除手続きをして、加入率を高く見せようとした事件とダブって感じるのは、私だけでしょうか?
松葉さんが注目してくださっていたように、静岡市は看板は「清流の街」を掲げていますが、実体はひどいものです。「ダイオキシン神話の終焉」のとんでも本をバイブルにして、住民説明会で市の幹部が「ダイオキシンはそんなにこわいものじゃない。騒がないように」と何も知らない町民を洗脳してきたのはまだまだ序の口です。
とにかく、町民が40回以上も訴えつづけたにもかかわらず、収集運搬業者に二〇年近く建築総合ゴミの野外焼却と不法投棄を遣りたい放題にさせ続けたのですから。藁科川の上流から下流まで、10数箇所もこのような違法な産廃の山がピラミッドを築いています。しかも現場付近の住民は水道が引かれていず、井戸水しか飲料水がありません。もっと大問題なのは、下流域に市民の水道の取水口の大半が散在していることです。この取水口の地図を裏面に印刷し、産廃撤去の署名活動を始めただけで、市長の側近市議は、「こういうことをされると僕も当局も迷惑だ」と運動つぶしの脅しにやってきました。翌日には市の水道局課長さんらが「営業妨害だから、白地図に変えるか、署名用紙を回収しなさい」とやってきました。市民の環境が守られていない街には民主主義もないことを実感しました。名古屋市などでは水道局の職員は率先して環境保全に取り組んでいるということをお聞きし、彼我の差が哀しくなりました。
> 当時話題になっていた「ダイオキシン神話の終焉」と言う本を示し、
この書籍、行政の言い訳に良く使われますね。この書籍への反論、某月刊誌に書かせて頂きたことがあります。
> 主な発生源は流域の水田から流入した農薬と思われる。」とJTを発生源とする考えを否定しました。
以前、名古屋市の大江川でも基準を大幅に越える事件がありましたが、更に調査ポイントを設定し、東レ工場からの排水が原因と特定した事件がありましたよ。
私としては、満足した終わり方とは言えないとおもっていましたが、静岡と比べれば、名古屋市は頑張ったといえるのかもしれませんね。
◇スルメさん こんばんは
> 吉川さんのような環境問題・ゴミ問題に詳しく熱意ある政治家が・・・・
市町村議員って政治家なんだろうか?議員と名が付けば
やっぱり政治家なのかな~?と思っている私で、有権者の方々に、お叱りを受けるかもしれませんが、どうも政治家という肩書きは、自分自身座り心地の悪いものに感じています。
頂いたコメントだけでは詳細はわかりませんが、廃棄物処理法や環境省の今までの通知文に従って行政が対処していたならば、スルメさんがおっしゃるような事態になることはないと思います。
私の住む愛西市にも、平成10年頃まで行われていた野焼きの焼却灰の放置問題がまだ残っています。ともに頑張っていきましょう。