第21回現地ボランティアについてのお詫び
愛知ボランティアセンター 代表 久田光政
8月12日(金)~14日(日)に実施しました第21回現地ボランティアでは、東北自動車道の大渋滞によって、現地到着までの所用時間約22時間、現地到着が午後5時になってしまいました。
コースはバス会社から中央道~首都高速~東北道が提案されました。中央道~北陸道~上信越道~磐越道~東北道という新潟に回るコースも考えられました。しかし、NEXCO東日本の渋滞情報では13日(土)深夜に東北道下りで矢板IC先頭に20km程度の渋滞情報であったこともあり、バス会社からの提案を諒解しました。
この時点で大きな判断ミスがあったことは否めません。20kmでも渋滞情報のある東北道よりも、渋滞情報のない新潟経由を選択すべきであったといことです。最大の理由は自家用車1台の走行ではなく、大型バス5台を連ね230名もの人びとが移動するということへの想像力の欠如であったと考えています。
仮に渋滞がなかったとしても、通行者車両が多ければサービスエリアに大型バスが5台も駐車することが難しくなります。その上、私たち自身でトイレ待ちを作り出してしまいます。こうしたことに想像力を働かせたならば、できるだけ自動車の少ないコースを選択すべきではないか、とバス会社に提案すべきであったと悔やまれます。
代表の想像力欠如によって、予定通りのプログラムを実施できなかったことを、ご参加頂きましたすべての皆様に深くお詫び申し上げます。名古屋に帰る14日の仕事や所用の変更をせざるをえなくなってしまわれた方々にはご迷惑をおかけしましたことを大変申し訳なく思っています。また、同行したトラックを運転して頂きましたドライバーの皆様、大型バスの運転手の皆様には、長時間運転を余儀なくさせてしまったことをお詫び申し上げるとともに、安全に走行していただきましたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。
また、午後5時すぎからの瓦礫撤去作業では、狭い場所に大勢が活動し、次第に暗くなっていくというたいへん危険な状況で皆様に瓦礫撤去を提案したことも、責任者としては果たして本当によかったのかと大いに疑問のあるところと考えています。結果としては大きなケガもなく、午後7時まで無事に瓦礫撤去作業を行うことができましたが、「結果よければすべてよし」ということでは責任者としては頗る無責任なことと考えています。
こうした大きな問題点を抱えながらも、参加者の皆様の細心な注意により前述のように大きなケガもなく瓦礫撤去作業を終えることができました。そして宿泊ボランティアのS4の皆様によって230名分もの夕食を用意して頂いたこともたいへんありがたく思っています。
さらに、バス出発の待ち時間の間、本来は午後9時消灯にもかかわらず、午前0時近くまで避難所を開けていただき、私たちに貴重なお話を聞かせてくださった阿部恭一さん、邦子さんご夫妻にはどれだけ感謝しても感謝しきれないと思っています。
結果として、参加された皆さんには概ねご満足頂けることとなりました。また、阿部邦子さんは到着まで22時間もかかってしまったことを大笑いされ、「震災以来これほど笑ったのは始めて」とまで言われ、これも結果としては被災者の心を和ませることになったのかと少し安堵しています。
今後もなお一層注意深くいろいろな状況を把握し、想像力をたくましくし、皆様にご迷惑をおかけしないように活動を続けて参ります。
今後とも愛知ボランティアセンターへのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。