愛知ボラセンの活動予定⇩(更新日:2024.5.3)
令和6年能登地震 被災者応援ボランティアバス
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NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、観光庁からの「観観産第174号(平成29年7月28日)災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取扱いについて(通知)」に基づき、被災地ボランティア活動を実施いたします。
災害時のボランティアツアー実施に係る通知の適用対象となる地域について
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NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、観光庁からの「観観産第174号(平成29年7月28日)災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取扱いについて(通知)」に基づき、被災地ボランティア活動を実施いたします。
災害時のボランティアツアー実施に係る通知の適用対象となる地域について
代表の久田です。
十八成ビーチ・スポーツエコパーク構想が、河北新報、中日新聞で報道されました。
新聞の記事を補足し、皆さんに「十八成ビーチ構想」について改めて説明させて頂きます。
十八成ビーチ構想は高台移転とセットです。
「十八成ビーチ・海の見える丘協議会」は、定款で、「十八成浜の振興を目的とし、その目的に資するため、次の事業を行う。(1)地域住民が安心して暮らせる高台移転とそれに伴う諸事業 (2)十八成ビーチ・スポーツエコパーク構想を実現するための諸事業」としています。従って、新聞報道ではあまり明確には書かれていませんが、「十八成ビーチ構想」は高台移転とあわせて進めていく事業です。
工事の順としては、県道と高台移転地へのアクセス道を作ることから始まり、高台移転の土も利用して、津波で流された土地を整備する。高台移転の工事と平行しつつ、津波で流された土地に砂を入れて、人工ビーチエリアを作る。現在の県道を廃して、自然ビーチエリアを作る、と考えています。
自然のビーチを回復させることと、人工ビーチを作ることの2つがセットです。
これも新聞報道ではやや不明確なことですが、一番の目的は鳴き砂で有名な十八成の砂浜を取り戻すことです。地震による地盤沈下で、砂浜は無残にも消滅してしまいました。しかし、1年半たった今、砂が少しずつ戻ってきています。淀川の河口には今までなかった砂がついています。
現在の県の案は、高台移転の後背地に県道を移設し、現行の県道は市道にして残し、さらに6mの防潮堤を作ることとなっています。安全のためには防潮堤は必要です。ですが、このままの案では、十八成と海は完全に分断されてしまいます。そこで、県道は高台移転地の前近くとし(あわせて後背地に高台移転地のアクセス道路を設ける)、現行の県道は撤去することによって、自然の砂浜を回復させたいと考えています。
新しい県道は奥にすることで4m程度の高さに抑えられます。そして、県道の山側には樹木を植えて、津波対策を施します。県道の海側は階段状にして、ビーチスポーツ観戦用としたいと考えています。
自然の砂浜を回復させるためには、多少の砂を入れる必要はあるようです。ですが、これは他地域で問題になっている人工ビーチとは違うと考えています。問題になっている人工ビーチは治水特別会計などの税金を投入して人工ビーチを作ったものの、砂は流出してしまい、税金の無駄遣いとなっているというものです。十八成浜は海の流れによって砂がついているものですから、波によって流出していく可能性は低いと考えられます。自然のビーチへの砂の投入と、まったく砂のない場所への砂の投入とは別のものでしょう。
海岸工学を専門とされる神戸大学院准教授の内山雄介先生は、十八成浜の砂浜再生について、もともと砂浜ができる地形だったので、その地形に沿って砂を投入すると再生できるのではないか。ただし、震災後の海底地形の測定が必要、とおっしゃっています。
本当に砂が戻るかどうか、それは不確定です。しかし、前述のように砂が戻ってきている状況に希望を見いだしていきたいと考えています。
「十八成ビーチ構想」での「人工ビーチ」は、流されてしまった地域に砂を入れて「人工ビーチ」にしようというものです。自然ビーチと人工ビーチは遊歩道で明確に区分することを考えています。どこかの砂で十八成浜を壊してしまおうというような無謀な計画ではありません。
宮城県議、石巻市議、宮城県、石巻市の担当部局の皆さんと話し合いを重ねています。
こうした計画は、これまでに3回、宮城県議会議員の斉藤正美先生、石巻市議会議員の阿部和芳先生、阿部欽一郎先生、石森市雄先生、阿部正敏先生、石巻市牡鹿総合支所、石巻市本庁、宮城県東部土木事務所の担当部局の方々にも会議にご出席して頂き、ご意見を伺いながら、地元の案としてまとめているところです。そして、十八成浜→石巻市→宮城県という形で地元の意向として上げていくことになっています。また、9月14日には亀山石巻市長にお会いして、高台移転、県道、十八成ビーチ構想について懇談する予定になっています。
なお、牡鹿半島は国定公園内ですが、県、市の担当者ともに、国定公園内なので建設できない、ということは一言もおっしゃっていませんので、大きな支障にはならないでしょう。
役員 会長:沼倉憲一 副会長:及川伸太郎 事務局長:久田光政(愛知ボラセン) 監事:後藤秀敏 広報:阿部邦子 役員:阿部栄悦 役員:平塚二三江 委員(アイウエオ順) 上原啓五(作庭舎) 奥田弘幸(OPEN JAPAN牡鹿担当者) 城戸崎和佐(アーキエイド、神戸大学) 久世義晃(愛知ボラセン) 黒田清志(みちのくやまづと研究所) 後藤昂(牡鹿漁協十八成支部長) 後藤文吾(一級建築士)
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十八成の皆さんが活動の中心です。
「十八成ビーチ・海の見える丘協議会」の役員と委員は左表の通りです。役員と委員の役割については、「最終的な決定は十八成に住み続ける地域住民にある。地域住民ではない委員は、いろいろな考え方、新しい視点などを提案し、地域住民の認識を深める役割を果たす」と考えています。「十八成ビーチ構想」の原案は愛知ボランティアセンターが提案しました。しかし、それは原案の提案であって、この事業は十八成の皆さんが中心となって進めていくもの、愛知ボランティアセンターの役割はそのお手伝いをすることと考えています。
50万人の人が訪れ、リピートしてくれるのかでしょうか…
これがこの最大の課題です。工事は資金を投入すればできなくもありません。ですが、ビーチを作ることが目的ではありません。それは入口です。観光施設は施設を作れば人は来るでしょうが、それだけではリピートしてもらえません。繰り返し訪れるような魅力をどう創出するかが最大の課題です。
まずは魅力あるイベントをどれだけ創出できるのか、そして、来られた方々が喜んでいただけるようなホスピタリティを発揮することができるのかが課題と考えています。
さらに、牡鹿半島全体で魅力を打ち出していく必要があります。1000年を越える金華山の歴史と文化、三陸沖の新鮮で美味しい魚介類…こうしたものを来られた方々に、いかに魅力的に提供できるのか、たいへんですが、とてもやりがいのある魅力的なことと考えています。
要は知恵と工夫だと考えています。優れた先例を学び、知恵と工夫を重ねることです。愛知ボランティアセンターは、今も十八成に大型バスで毎週のボランティア活動を継続させています。旅行業者のボランティア活動の他は見当たりません。愛知ボランティアセンターの活動は自然に継続できているわけではありません。災害ボランティアには継続性、持続性が重要と、昨年4月のボランティア開始直後から継続的な活動を続けるために必要なことを考え、手を打ってきた成果といささか自負しています。
もちろん、ボランティア活動とビジターズ産業との違いはありますから、ボランティアでの活動の経験に頼るものではありませんが、人を大切にするという視点は共通するのではないかと思います。これもやりがいのある魅力的なことと考えています。
なお、アクセスは県道2号線の他、コバルトラインが再開されることになっています。しかし、これだけでは足りません。大きなイベントの時には、仙台空港・仙台駅→(シャトルバス)→塩釜港→(高速艇)→鮎川→(シャトルバス)→十八成というルートを作れば、仙台空港から車で2時間半、公共交通機関では3時間以上かかりますが、1時間半ほどに短縮できます。そうすれば、十八成・鮎川を牡鹿半島の入口にすることができます。
住みやすい安全・安心の十八成を創ることが一番の目的です。
新聞の見出しには「にぎわい創出」とありますが、「十八成ビーチ・海の見える丘協議会」が本当に一番の目的としていることは、「十八成ビーチ」の利益を、高齢者の多い十八成の皆さんが安心して暮らすことができる街づくりに資していきたいということです。
具体的にはディサービスやディケア、養護老人施設、リハビリ施設のある整形外科クリニックなどをイメージしています。その他にも高齢者の皆さんにとって必要なことを、全国の様々な先進例に学びながら導入していきたいと考えています。
「十八成ビーチ構想」の一番の幹はここにあると考えています。人が来て、にぎわいが創出され、雇用が生まれる、それだけではありません。「十八成ビーチ」の利益を地域全体のものとすることが最も重要なことと考えています。
将来の夢は、他地域からの高齢者と若者の移住。さらに、高校建設も夢想しています。
十八成の高齢者の皆さんにとって安心して暮らせる街になるということは、他の地域の高齢者も住みたいと思えるような街になるということです。将来的には周辺地域、さらには首都圏の高齢者が終の棲家として十八成に移住してきたくなるような街づくりを進めていきたいと考えています。さらにビーチスポーツで若者が移住する…。人口が増える。高校がほしい。高校は他の地域からも通いたい、寮に住んでも通いたいという何かの特色のあるものを創り、牡鹿の子どもたちは優先的に入学できればいいわけです。まだまだ夢想、妄想のレベルですが、素敵な学校まで創れれば、子どもから高齢者まで、十八成、牡鹿を安心して暮らせる街にすることができるのではないかと思っています。
たいへんな事業ですが、夢や楽しさがたくさん詰まっていると思っています。十八成の皆さんを応援しながら一歩ずつ実現させていきたいと考えています。
この構想に名古屋から応援するプロジェクトチームの参加を呼びかけています。関心のある方はこちらからお申し込みください。