代表の久田です。
愛知ボラセンは、岡山県矢掛町からの要請を受け、
お一人住まいの玉江さん(91歳)宅の土砂で埋まった台所からの土砂撤去作業を、8月4日から続けてきました。
4日=12人、11日=17人、18日=26人、26日=17人、合計のべ72人の方々が
玉江さん宅の活動にご参加されました。
昨日(8月26日)その作業が完了しました。
after 取り出した土砂の一部
before
私たちができることはここまで。
ここから先は業者さんの仕事です。
8月4日、玉江さん宅の台所は土砂で埋まり、まったく中に入ることができませんでした。
その状況から、かまどやシンク、入口を塞いだ戸棚を取り出し、
冷蔵庫の中身は腐って蛆がわいていました。
土砂には木の幹や根がからみ、スコップがなかなか入っていきません。
天井は低く、なんども頭を打ちました。
暑さとも闘いました。
息子さんの知行さんは15㎞ほど離れた総社市にお住まいです。
その知行さんも私たちといっしょに活動されました。
差し入れもたくさんいただきました。ごちそうさまでした。
玉江さんの笑顔に癒されて、活動を続けることができました。
私たちと記念写真を撮るために、美容院へ行き、髪も染められました。
「もう来んけぇ?」と聞かれ、「また来ます」と答えました。
玉江さんの涙を見ました。
名古屋では西日本豪雨水害の報道が減り、ボランティア参加希望者が減っていきました。
8月18日、26日はボラバス最低催行人数に達せず、名古屋からボラバスを出せませんでした。
そんな苦しい中で、愛知ボラセン「岡山マネージャー」(私が勝手に任命しました)の柳本氏が、
フェイスブックで玉江さん宅の活動を呼びかけました。
18日は21人、26日は8人、合計のべ29人の地元の方々(うち矢掛町3人)が参加されました。
誰もがどうすればいいんだろうかと考え込むような困難な活動を、
納得できるまで4回かけてやり切ることができました。
愛知ボラセンは宮城県石巻市中心部から車で約1時間離れた限界集落の十八成(くぐなり)浜で、
2011年6月25日から8月27日までの9週間、毎週土曜日に瓦礫撤去活動を続けました。
宿泊での活動も行いました。
ボランティア参加者はのべ約2,000人。
9週間かけて十八成浜から瓦礫を撤去しました。
あまり日の当たらない場所で、被災者に寄りそいながら、継続して、納得できるところまでやり切ることは
愛知ボラセンの活動の特徴の一つと思います。
そして今回特筆すべきは、地元の皆さんと一緒に活動できたことです。
のべ72人の参加者のうち、4割の29人が地元の皆さんです。
熊本地震の際、地元の増田さんがずっとお世話してくださいました。
熊本での活動が原型で、今回、岡山でそれが大きな形になりました。
愛知ボラセンとしては、
矢掛町での活動が一区切りし、
笠岡市では、民間ボランティアセンターのぞうきんプロジェクト@笠岡が、
8月25日午前で、北川公民館でのボランティアセンターを閉じました。
こうした状況を考え、岡山県笠岡市矢掛町での被災者応援活動は区切りをつけたいと思います。
しかしながら、倉敷市真備町や、広島県ではまだ深刻な状況が続いています。
いろいろな形で応援活動を継続させていかなければならないと考えています。
2018年8月26日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます