代表の久田です。
七尾市能登島野崎町で瓦礫撤去を中心としたボランティア活動を行うことになりました。
能登島は2004年に七尾市と合併しました。
七尾市役所から野崎町までは21㎞も距離があります。
町村合併した町が復旧や復興から取り残されるのは、東日本大震災での牡鹿半島と同じ構造です。
能登島の東端に位置する野崎町は、120世帯、384人の人々が暮らす海辺の穏やかな町でした。
地震によって住めなくなった家屋の割合は能登島20町の中で最多で、甚大な被害を受けました。
住民の皆さんは、自分たちは七尾市から取り残されているという強い危機感をお持ちです。
野崎町には真宗大谷派正願寺があります。
愛知ボラセンがお世話になっている東別院と同じ宗派です。ちなみに我が家も真宗大谷派で、父は檀那寺の檀家総代です。
住職のお姉さんの聖川つぼみさんは、阪神大震災(1995年)、ニュージーランド地震(2011年)、奥能登地震(2023年)でも被災され、今回で4回目の被災になりました。
それまで、いろいろなボランティア団体と関わりがありましたが、
きちんとしたリーダーがいて、まちがいなく活動できる団体を、地元で確保する必要があるとお考えになられました。
そこで、いろいろなご縁があり、私の大学時代の友人経由で愛知ボラセンに声がかかりました。
私は1月25日(木)に聖川さんに電話をし、27日(土)に野崎コミュニティセンターでお会いしました。
そこで、町内会長さんたちとお話をして、28日(日)の町内会総会で私が皆さんにご挨拶をすることになりました。
いろいろな質問がでました。
「瓦礫だからといって簡単には捨ててほしくないんですよね」
「もちろんです。私たちは石巻市十八成浜では、瓦礫はゴミじゃなく、被災された方の生きている証、宝物と思って活動してきました」と答えました。
「水が出ないのでトイレの問題があるけど大丈夫か?」
「仮設簡易テントと折り畳み簡易トイレを持ってきて、ボランティアさんには凝固剤とビニール袋を持参してもらいます。トイレは自前で用意します」
「私は中高で教員をしていますが、中学生徒会や高校生からボランティアに参加したいと言ってきています。他の学校の多くの教員たちも生徒をボランティアに参加させたいと思っています」
「学生たちがボランティアにきてどんなことを学ぶんですか?」
「多くの生徒は今まで誰かの役に立つような実感をもっていません。ここにきて、皆さんの顔を見て、活動することで、生まれて初めて自分が見知らぬ誰かの役にたったことを実感します。それが今後の生き方に大きな影響を与えるはずです。阪神大震災の時、不登校気味だった私のクラスの生徒がボランティアに参加して、今では医者になっています」
また、「何ができて、何ができないかは、来週、下見に来て、希望される方々の家を見せていただいて、判断し、ボランティアの段取りをつけます」
などと話をしました。
その結果、総会に参加された約60世帯のうち、17世帯からボランティアの希望がありました。
希望されなかったのは3世帯。他の方々は保留です。
多くの皆さんの力で、野崎町の皆さんに声援を送り、
なんとしても野崎町の皆さんのご期待に添いたいと思います。
七尾市などでのボランティア活動は道路渋滞をひきおこすので遠慮をと言われています。
実際には炊き出しなどのボランティア活動は多数行われています。
また、私の2回の七尾市への視察では渋滞はどこにもありませんでした。
愛知ボラセンは大型バスで現地へ行きますので、渋滞には大きな問題にはならないと判断しています。
今後、町内会役員さんが希望される方をまとめ、
それに基づいて、私が2月3日・4日に下見をして、1軒ごとに必要と思われる人数や道具などを考え、活動工程を作成します。
第1陣:集合2月9日(金)22:00 集合場所:真宗大谷派名古屋別院・お茶所前 帰名:10日(土)21:00頃 東別院前
第2陣:集合2月10日(土)22:00 集合場所:真宗大谷派名古屋別院・お茶所前 帰名:11日(日)21:00頃 東別院前
参加費:15,000円前後を予定
※3陣以降は順次募集していきます。なお、参加募集要項は次回のブログにてお知らせします。