なぜだろう は、22世紀(推定2125年頃)に
学友社より刊行される児童向け雑誌 「小学4年生」の付録
「クイズ・パズル百科」に掲載された問題です。
(なんで未来のことなのに過去形なんだろう)
それは …、
20世紀後半(1980年代)に小学館から刊行されたコミック
「ドラえもん」(原作、藤子・F・不二雄)の第10巻7話で
紹介されているからです。
ひょんなことから偶然に、この問題を知り、2号 としても
解いてみたくなったのです。
すでに、あらかたの解答は出揃っているというのに、何を、
いまさら … と、訝(いぶか)るむきもあるでしょうが、興味が
湧いたらお付き合いください。
え~、そのまえに解答としてあった言葉遊びとしての傑作
をいくつか紹介しておきましょう。
オメーガ(ω)、イータ(η)いことは、わカッパ(κ)から
とりあえず写真をウプシロン(υ)。
ラムダ(λ)がガンマ(γ)できなくて、プサイ(ψ)を
シータ(θ)とき、とてもクサイ(ξ)のがデルタ(δ)から。
オメガ(ω)高い。そのタウ(τ)りとイータ(η)い
ところですが残念でシータ(θ)とんだゴ カイ(χ)です。
星の数には、特別の意味があるわけではありませんが、
言葉遊びとしての出来ばえを個人的に評価してみました。
命題 というか設問の答えとして、1番それらしいのは、
おそらく、「ガンマ(γ)が足りない」 かとは思われますが、
まずは、チャレンジしてみましょう。
問題を解く以上は、テーゼ を明確にしておかなくては
なりませんので、ここでは“アンサイクロペディア”に載って
いた背景を参考にさせてもらうことにします。
アルファ(α)、ベータ(β)、カッパ(κ)、イプシロン(ε)
の意味を定義する。
「カッパらう」の意味を明確にして推理・証明する。
証明される解答が、ドラえもんを「ケケケ」と笑わせ、
「けっさく」だと納得させるものでなければならない。
野比のび太をして容易に理解されるものでなければ
ならない。
以上
さて、 ですが、カタカナ部分は、α、β、κ、ε と、
すべてギリシャ文字に変換できますので、ギリシャ文字、
もしくは、その文字の意味するものと定義します。
次に、 の 「カッパらう」 の意味に関してですが、
α、β は、ギリシャ文字の第1番目と第2番目の文字に
あたり、アルファベータ がアルファベット の由来ですので
「アルファベットが、カッパ(κ)られたらイプシロン(ε)した」
とも読めるわけです。
それだと、(κ)られた=“蹴られた” となり、(ε)したは、
“イーした” となって …
「アルファベットが、蹴られたら、イ~をした」 というような
無邪気な言葉遊びがうまれます。
これは、少なくとも、、、 は、クリアするとしても、
の「カッパ(κ)らう」という能動的行為から「κられる」
と受動的表現に変化するので、正解とはなりえません。
従って、「カッパらう」 は、「奪う」、「盗む」などの意味と
同様にギリシャ文字(κ)の場合も能動的な主体行為を
前提とします。
、 は、相対的なものですので、解答結果に対しての
客観的な判断を仰ぐしかありませんが、とりあえず上記の
内容を満たすことが必要かつ十分なる条件であるとします。
ところで、
問題として紹介されたのが、1980年頃だとすると、当時、
流行っていた言葉遊びとしての 「おう、金だ、拾おうか!」
「王、金田、広岡」 といったプロ野球選手の名前をもじった
遊びが思い出されます。
そうなると、言葉遊び的な答えが想像されますが、あえて
ここでは、論理的に考えてみたいと思います。
「αがβをκらった、そうしたら、εした。 なぜだろう」
「カッパ(κ)らった」 を、「手にする」「仲間になる」 と考える
と αとβが、εとつながることだから、 αとβ、そして、εと
なれば、当然そのあいだにある 「ガンマ(γ)とデルタ(δ)」
が答えということになります。
つまり、「 ガンマ(γ) と出るた(δ)」 となります。
もちろん、単純すぎますので、正答ではないでしょう。
次に、「κらった」 を、「奪う」「盗む」「加える」 と考えれば
α+β が、εしたことになる。
式にすれば、α+β=ε 、 アンサイクロペディアでは、
アルファベットを数字に置き換えて、α+β=1+2=3。
つまり、ε=3として、幾何学的に左右反転させると同じ形
になり、数学的問題に見せかけた論理的思考の問題である
と解釈しています。
せっかく、そこまで解釈したのなら、相似を形成するとして
、「いい(ε)掃除をした」 とでもオチをつけて欲しかったと
思います。(我ながら、なかなかのオチだと自画自賛しています)
アルファベットに、数字を当てはめる方法で解くのであれば
、「αがβをκらったら=εした」 は …
α+β=ε → 1+2≠5 となって等式が成立しません。
そこで、アンサイクロペディアの 「不等式による証明」 に
ヒントを求めると、「εした」の「した」の部分も「シータ(θ)」
との書き換えは自明で「αがβをκらったらεθ」となると
しています。
数の並びが (α,β,κ,ε,θ)=(1,2,10,5,9) であるならば
α+θ=10、β×ε=10、κ=10 から κ=α+θ=βε と
なります。
ここから、不等式をつくり、結果として、κは1よりも大きい
という答えが導きだされますが、κ=10 だと定義されている
わけでκ>1が、イプシロンした原因だとして証明を終えて
います。
ただ、さすがに、小学4年生の付録の問題として適するや
否やとみずから批評することも忘れてはいません。
ここで、シータ(θ)は8番目であって、9番目はイオタ(ι)
では … との疑問が残ります。
そこで、調べてみると、 参照 http://toxa.cocolog-nifty.com/phonetika/2004/09/alphabetic_75b8.html
元来、ギリシャでは、ローマ数字のようなものを使っていた
のですが、のちにアルファベットを数字として使用するように
なったのです。
このアルファベット式ギリシャ数字は、一応、順番に数を
あてはめていくのですが、算用数字と違ってゼロがないので
、9番目のイオタ(ι)を10として使用し、6、90、900には、
それぞれに使われなくなった古い文字が利用されました。
アンサイクロペディアでは、シータ(θ)=9 としていますの
で、ギリシャ数字を採用したことになりますが、ギリシャ数字
では、カッパ(κ)=20 となりますので矛盾が生じます。
やはり、2号の推理としては、不等式(高校レベル)では
なく 等式(小・中学校レベル)で解ける内容だと思うのです。
そこで、各文字に対応する数字は、アルファベットの順番
通りに、α=1、β=2、κ=10、ε=5、θ=8 とします。
αがβをκらったら、イコール、εとθ。 なぜだろう
α+β+κ=ε+θ → 1+2+10=5+8 です。
左辺と右辺は、13=13となり等しく同じになりますので、
「等しくなった」 が答えなのかもしれません。
でも、それでは安易すぎますし、ドラえもんが「けっさく」だ
とか「ケケケ」と笑うはずもありません。
作者は、藤子・F・不二雄先生です。
もう少しひねって考えてみましょう。
ドラえもんが、「ケケケ」 と笑う → ケが3つ と言えば、そう
「オバケのQ太郎」の毛は3本です
それに、「けっさく」 も 「毛 3 Q] とも読める。
ならば、答えは 「オバケのQ太郎があらわれた」 としても
いいのかもしれません。
αがβをκらったら、εし~た(θ)。 なぜだろう
ギリシャ文字のαは英語表記のAにあたる。
同様に、β=B,κ=K,ε=E,θ=Q に相当します。
つまり、「イプシロンした」 = 「εした」 が 「εシータ(θ)」
となって、オバケのように突然に θ=Q の「オバQ」 の
登場となれば、ドラえもんが 「ケケケ」「けっさく」 だと笑った
としてもうなづけるし、のび太にも十分理解できるものです。
きょうのところは、2号 の謎解きとして、答えを4つほど
紹介しました。
1、蹴(κ)られたから、イー(ε)をした。
2、ガンマ(γ)と出るた(δ)。
3、等しく、同じに、イー(ε)コールになった。
4、オバQ(θ)があらわれた。
… ですが、まだまだ他の推理も可能ですので、それらは
次回に解説します。
オメガ(ω)高いミュー(μ)なさんにシータ(θ)かぶりは
ラムダ(λ)けど、ガンマ(γ)して読んでオミクロン(ο)。
それでは、ファイ(φ)トでガンマ(γ)ってクサイ(ξ)!
タウ(τ)さんイオタ(ι)ったさカイ(χ)に、もうゼータ(ζ)
いにイプシロン(ε)。 (いつのまにか関西弁やね)
イータ(η)いロー(ρ)シータ(θ)のカイ(χ)?
そんなに怪訝そうな顔をして …
シグマ(σ)ないので、パイパイ(ππ)です
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