会津天王寺主催、柳津の花ホテル滝のやの協力で、去る10月30日午後1時から同ホテルで、天台宗典編纂所編輯員で文学博士の吉田慈順先生をお招きしての講演会を開催いたしました。密にならないように20人に制限し、新進気鋭の研究者のお話を聞くことができました。
まず、講演に先立って、慧日寺や薬師如来を復元された功労者である五十嵐源市前磐梯町長から挨拶があり、引き続いて私が吉田先生の経歴を紹介しました。比叡山などで一緒に修行をした吉田慈敬師のご子息ということもあり、ちょっとばかり長くなってしまいました。
吉田先生は、その講演のなかで、最澄さんと徳一さんの論争は、中国での摂論派と唯識派との議論を引き継いだものであるとの、独自の見解を示されました。最澄さんが近江の国分寺で、師の行表から「即ち和上に心を一乗に帰すべきことを禀(う)く」ということがあって、天台に帰依するようになったという、という見方は説得力がありました。
天台宗の布教をかねて今後もこうした講演会を催したいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
合掌
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