2011年6月19日(日) 曇&霧
メンバー 山の神と私
コースタイム 8:50頃 赤城山総合観光案内所駐車場9:06--9:39姥子山--9:50鍬柄(くわがら)山10:00--(大ダオ)--10:38鈴ヶ岳山頂(昼食)11:05--11:16重箱岩--11:35大ダオ--11:57鍬柄山12:07--12:35赤城白樺牧場--12:50駐車場
ツツジ見物に赤城山を再訪した。前回は荒山と鍋割山でツツジを堪能したのであるが、今回は鈴ヶ岳だ。天候はあいにくで、常に白くガスっていた。そのおかげで、だいぶ涼しくて助かったのだが。
本日が「高速道路休日どこまで走っても¥1,000」の最終日。大混雑を覚悟していたが、案に相違して、それほどでもない。でも、赤城山の人出は半端じゃなかった。8:50頃まず最初の駐車場に到着したのだが、すでに満杯で移動を余儀なくされた。次に赤城山総合観光案内所の駐車場に行き、ちょうど目の前で1台お帰りになったスペースに車を入れることができた。
観光案内所隣に公衆トイレがある。入り口にはサラサドウダンが植わっていて満開だった(冒頭の写真はサラサドウダンだが、山中で撮ったもの)。さて、そのトイレに寄って9:06スタート。赤城白樺牧場の柵沿いに歩いていく。すでに三脚を立てた人たちが大勢いて、カメラの放列。芸能人の代わりにツツジがオレンジの色で牧場を染め上げている。すごい!このツツジの存在感。
牧場の端に鈴ヶ岳の登山口がある。樹林帯に入っても、そこここでツツジが花を咲かせていて、華やかだ。いっぽうで曇天で薄暗いせいか、ヒグラシがひっきりなしに鳴いている。
初心者コースと書かれていた、なだらかな斜面を上っていくと、ほどなくして姥子山に着く。木が生えていない開けたほうに進むと、ちょっとした展望を楽しめる。ここには一見、山桜かと思われたズミ(たぶん)が白い花を咲かせていた。
年配のグループを追い越し、鍬柄山に9:50到着。狭い山頂ながら、一大展望地である。大沼(おの)、そして雲に覆われていたが、黒檜(くろび)山が見えた。ここにもおいでなすった、オレンジのツツジ。
鍬柄山からは、いっきに下りとなる。せっかく登ったのにねえ。ちょっと滑りやすいところもあって、足元に注意だ。山の神が帰りはこんなところを登り返すのかとこぼす。大ダオまで下れば、そこからは急な上りが待っている。半分くらい上ると、ごろごろした岩場地帯になり、三点支持で登らなければならない所が多々出てくる。
10:38鈴ヶ岳山頂に到着。 誰もいない。下りていく何人かとすれ違ったのだが、誰もいないとは。でもそれもつかの間、大ダオで追い抜いた年配者の集団が上がってきて、たちまちにぎやかになる。われわれは小腹が空いていたので、早々に昼飯にした。ハエや蜂、虻が集まってくるから、火を使わずにそそくさと、おにぎり&おしんこのシンプルバージョンの昼食を腹に収めた。展望はいっさいないので、まったくもってつまらない山頂だ。もともとここは、修験道の一角らしく、山頂の大きな石碑をはじめとして、やたらと石碑が多い。山頂直下にもいくつかある。
帰りはピストンで来た道を戻ったが、大ダオ手前で重箱岩に寄り道した。急斜面をだいぶ下っていく。まだかまだかと言っているうちに、それらしきものを発見した。重箱岩との表示は何もないから、見落とす恐れありだ。くりぬかれたように見えるこの岩、まるで窓のように向こうの景色が見える。ふと京都鷹ヶ峰の禅寺源光庵を思い出した。方形の「迷いの窓」、そして円形の「悟りの窓」がこの寺にはある。迷いの窓を覗いてしまったのか!
鈴ヶ岳の登山道に戻り下り始めると、来るわ来るわ、ひっきりなしに登山者とすれ違う。後ろからにぎやかな声が聞こえてくると思えば、20代の若者グループ。やにわに追いつき、文字通り脱兎のごとく追い越していった。
12:35牧場に到着。朝は留守だった牛さんたちが有閑マダムのごとく優雅に横たわっていて、口をもぐもぐしていた。背中にスターを背負った牛さんもいて、何かラッキーなことがと期待してしまう山の神と私なのであった。
牧場の牛に気をとられているうちに、晴れ間が見える。ツツジのオレンジとブルースカイは合いますな。観光案内所に戻り、抹茶とバニラのミックスソフトを食べる。ちょっと高くて¥350。半袖でいたのだが、ちょっと肌寒いくらいで、景色を見ながら食べているうちに鳥肌が立ってきた。
13:10すぎ帰途につく。途中、風ラインふじみという農産物直売所によって、野菜を大量に仕入れた。キャベツ¥70は安すぎだ。帰りの関越はそれほど混まず、比較的スムーズだった。スター牛のご利益に感謝。