Part1のつづき
不動岩から下り、来た道ではなく石門横を通り、左を巻いて天狗の広場に戻った。
左:石門(狭い) 右:ヤマガラ発見
まだたいして歩いていない割には、疲労がたまった感じで、山の神と天狗の広場の東屋でどっかと腰を下ろしてお茶を飲み始めた。そこへカラ類の野鳥が飛んできた。おお、ネクタイ状の黒い線が胸に入っていないから、コガラか、ヒガラじゃないのか。よく見ると、オレンジっぽい体色。ヤマガラだ。お目にかかったのは高尾山以来かもしれない。しばらく東屋近辺の梢に止まっていて、目を楽しませてくれた。
さあ、お次は胎内くぐりに行こうかと、天狗の広場から8・9番の石仏へいったん下り、そこから横移動で行こうとしたのだが、道が不明瞭で引き返すことにした。天狗の広場に戻り、稜線を上がると東屋があり、そこに「胎内くぐり」の道標があった。
胎内くぐりの入口に来てみると、聞きしに勝る狭さで本当にこんなところを進めるのかと疑問符が浮かぶ。とりあえず、ザックを下ろし、持ち上げてその狭い空間に突入する。ギリギリ通れる! 山の神も真似して後ろをついてくる。その先には鎖と足をかける鉄棒が設置されていた。そこから急な斜面を鎖を頼りに下っていく。
胎内くぐりの後に中天狗に登り返す予定だったのだが、道がよくわからず、14・15番の石仏が出てきてしまった。このまま進むと東登山道に合流するけど、まっいいかとそのまま直進することにした。
左手に仰ぎ岩のごつごつ、でこぼこしたすごい岩肌を見つつ進んでいくと、東登山道に出た。まもなく右手の岩壁にぽっかり空いた弥勒穴が見えた。後から、撮った写真を拡大して見たら、穴の中に鎖が写っていた。ということはあそこまで登れるのか。ただ周辺は岩登り禁止と表示されていたから、相当危険なんだろう。
左:弥勒穴(中央の穴) 右:経塚
10:30九十九折の道の終点、経塚に到着した。再び東屋で休憩し、コンビニで調達したチョコシューを食べて元気を蓄える。
大天狗までは鎖場の連続
大天狗へはあっという間に着くけれども、道中は鎖を使わなければ登れない。不動岩同様こっちも鎖だったかと山の神は落胆。でも不動岩のような怖さはこちらにはない。慎重を期せば、普通の体力があれば登れる。
左:嵩山山頂。後ろに女岩 右:女岩上の祠
10:47山頂に到着すると、最後に女岩という小さな岩が鎮座していた。申し訳程度に鎖が垂れていて、えいやで登れる。岩の上は周囲360度を見渡せるビューポイントで景色を堪能できる。
小野子三山方面
予定とは異なるコースをたどり、時間も余計にかかって腹が減ってきたし、鎖場の多さに腕が筋肉痛になるのではと危惧する山の神は、早々に下りようと主張。道の駅のそば処けやきへ直行することになった。
あとから気づいたが、経塚からすぐのところに、嵩山城本丸跡と西国秩父観音群、そして落城後に、もはやこれまでと飛び降りたという無常の平があった。これを見ずに下山してしまったのは心残りだ。山の神は二度と来たくないといっていたが、私はまた来てもいいかなと。そのときには足をのばして、大天狗の先にある烏帽子岩と五郎岩に行かなければ。
道の駅おのこのざるそばセット
話は戻って、経塚で休憩している年配のパーティや、下山途中でポレポレと歩いている年配夫婦などを追い越して、11:20に道の駅に下りた。ザックを車に放り込んで蕎麦屋に行ったのであるが、すでに名前をウェイティングリストに記入して待つ、10組以上の人たちが外にいた。いったんはわれわれも名前を書いたものの、一向に進まぬ順番に業を煮やし、道の駅を後にすることにした。
帰途お店を探しながらの移動となったが、結局道の駅おのこで昼食となった。あまり期待していなかったのだが、結果はグッド。ざるそばセット(上の写真:なんと750円と格安)はボリュームも味も大満足だった。
そこからまっすぐ帰ったものの、ちょっとした渋滞もあって自宅には15:30頃の到着だった。Go Toキャンペーン渋滞はしばらく続きそうだ。