セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

青森・一人旅快晴に送られて(完)

2013-05-21 | 旅行 見学
大分歩きまわったので、夕べは珍しくマッサージを頼んだ。女性が都合が悪くて44歳のがたいのいいお兄さんがやって来た。
「どこから見えたの?」お決まりのご挨拶から、良くお喋りした事。
「三内丸山遺跡」行かれたんですか?あそこはね、選挙の時大荒れしたんですよ。現役で当選がっちりの候補者が『あそこは大競技場にしよう』そしたら対抗馬が『あそこは大事な歴史が埋もれているから大事に遺跡として残すんだ』と意見が割れ・・・・結果は貴重な文化財の方に僅かな票差で軍配が上がったんですよ」なんて私の喜びそうな、話を45分間してくれた。

お話は楽しかったんだけど、神経がお話しに集中してしまって、「はいこれで如何ですか?」全くマッサージした気分がしない。「貴方がお話ばかりするから私マッサージの快感全く感じなかったわよ。延長で15分やって」とお願いをして、漸く身体がほぐれて来た。勿論お代は渡しましたよ。
お兄さんは、家庭の事情から、お母さんのお話から際限なく話しているんだもの。私は体をほぐして欲しいのに全く、延長分15分しか気持ち良くならなかった。まあいっか、私も現地のお話楽しませて頂きましたから。

            
 青森県観光物産館「アスパム」   ゆるキャラの「いくべぇ君
空は快晴、海は凪「又おいで」って言われているみたい。

山は津軽半島方面 
             遠く下北半島方面

    
   八甲田丸」が見える      ビルの向うは未だ雪を被っている岩木山 



                       
遠く八甲田山が奇麗に見える。八つの山が連なっている為、例の雪中訓練は道に迷い大惨事になってしまったのだ。悲しいドラマが見えて来るようだ。


最後の日になってしまった。あっと言う間、一人旅は終わりだわ。遊んでいる時の時間の早いこと。皮肉にも空は快晴、雲一つ無い。フェリーに乗りたい気持ちを、ぐぐっと抑えた。

ベイエリアに建っている「青森観光物産展」に寄って見よう。最上階は展望台になっていると聞いていたし、しかも360度見渡せるって。うん、これも魅力だわ。建物も初日から目立っていたし。チケットに飲み物が付いているので各方面にゆっくり座って快晴の青森の景色を楽しんだ。

本当に優しい青森県の皆さんに、温かい心を頂きました。皆様に心より感謝申し上げます

長々お付合い下さった皆様、有難うございました。

青森・ねぶたの家「ワ・ラッセ」⑧

2013-05-21 | 旅行 見学
          
           青森駅を降りると港側に独特の建物が見える。

   
    丸いトンネルを入って行くと巨大なねぶたに会える。
        

青森と言えば、外せないものは「ねぶた祭り」の事。豪快な立派な作品と、勇ましくラッセーラッセーラッセーラ”と掛け声をかけて街を練り歩くお祭りは、秋田竿灯祭り、山形花笠踊りなどと共に夏の東北の祭りとして話題になる。

たて横10m以上も有る大きなねぶたが、このねぶたの家に保存されている。今回は昨年の傑作作品が5基展示されていて、ゆっくり見る事が出来た。圧倒される物ばかり。この作品は、作品を作る有名なねぶた師が腕を競っている様だ。勿論市民のグループでも参加して仕事が終わった跡等作品作りに夢中で集まって来るんですって。既に隣の施設では、今年の夏の制作が着々と進行中だ。一年をかけてデッサンから完成まで丁寧に作っている。

以前は発電機を作品の下に入れて練り歩いていたそうだ。色々な工夫が時代と共に進行している。圧倒される程の大きさでカメラにさえ収まらない。
 




  
 有名なねぶた師は特徴が有り、慣れている人は一目で分かるんですって。
   
   顔も個性がはっきり違うらいしい「この顔は○○さんよね」なんて女学生が会話。
   

   



               

ゆっくり、見学をした後、奥のレストランでラーメンを食べた。「田子(タッコ)のニンニクを使って有るんだよ、美味しいよ」と言われたので、醤油ラーメンは止めて、味噌ラーメンにした。窓の外には八甲田丸が見えてなかなか良い。
田子のニンニクは、何時も生協で買うので親しみを感じて美味しく頂いた。お水もお茶も出ているのに「サービスするよ」って食後のコーヒーまで頂いてしまった。これも一人だから?失恋したみたいな顔をしていて同情されちゃったかな? 

青森・八甲田丸⑦

2013-05-20 | 旅行 見学
 後方⇒

  花毛布⇒


      日常を乗せて往復していた青函連絡船、沢山お店も乗せていたのね。


前に立つとパパパパ~ン♪と演奏が始まる「津軽海峡冬景色」の碑 Aファクトリーで買った栗アイス、スプーンが木で食べ易い。
 

私は電車と船が好きな様だ。それが証拠には、それらを見ると胸がときめくからだ。ドキドキワクワクと。現役の青函連絡船でも無いのに・・・・とは言えかつては、日常を乗せて青森港から函館港迄往復していた働き者の八甲田丸さん。既に役割を終えて、メモリアルシップとして青森駅近くの海岸に係留されている。
私はとうとう乗らずじまいだった。青森駅を降りるとフェリーに乗る為に、皆競争で桟橋を駆けたと聞いている。今回は天候が良かったら船に乗り海から函館を眺めて見たかったし、帰りは電車で海底で帰って来ようと時間を計っていた。勿論十分日帰りで往復できるが海が穏やかじゃないと怖い気がしていた。当日の波は荒くなかったけど、靄の為全く前面が見られなくてこれでは函館山も見えないと諦めた。天候が良ければ函館から見える、青森港から来る船を見て胸が一杯になった物だ。

今回往復してしまうと、もう願いが全て叶ってしまうので、一つ位は残しておきましょう。と言うわけで、海岸べりに有る船を見学して見ようと決めた。後ろから来た一人の女性は、何と名古屋の女性だった。船の担当の方がサービスで詳しく天辺まで案内し説明して下さった。

青森・出歩けば出会う⑥

2013-05-20 | 旅行 見学
        
         ホテルのロビーの横に有った緞帳の様な織物

三日目の朝食は八戸郷土料理「せんべい汁」これがお出汁が良く出ていて美味しいこと。
         
2012年(平成24年)の「B-1グランプリ」第7回大会でゴールドグランプリ受賞。

地元の生産者さんのリンゴ果汁、此れも絶品

街中を相変わらず歩いてばかりの私。電車でも特急もいいけれど、各駅停車の電車に乗ると、地元の人達の訛り言葉が沢山聞けて愉快な物だ。だからって、会話の内容はさっぱり分からない所が面白い。雰囲気が楽しそうな、日々の生活の話だったり。一人旅ならではの楽しさに浸った。

優しさと言えば、私が青森駅に着いた時も、エスカレーターの無い階段を降りようとしたら、地元の女性らしい、お姉さんが「お持ちしましょうか?」とさりげなく声をかけてくれたり、優しい方にばかり出会っている。簡単なっ事だけど、自分にそんな優しさが有るかしら?
パソコンは、ホテルでも貸してくれるけど¥1,000/日だと言うので、旅に出て一日部屋でパソコンってのも冴えないなー・・・・と躊躇していると、ホテルのスタッフが「短い時間でしたら駅前の観光協会でも借りられますよ」と教えてくれた。

確かに10分借りれば済むんだもの。100円って嬉しい。と思ったら二日目には「アウガ」地元のデパートの四階には、無料ので貸してくれるブースが有ります。ゆっくり出来ますから行かれて見ては?徒歩2分位ですよ」と笑顔でガイドしてくれるの。100円が惜しいわけじゃないけれど「ゆっくり無料で出来ますよ」と言う助言に従う事にした。

地元のデパート「アウガ」フロアーの半分位が、パソコンで埋まっていて、目的別にブースが分けて有った。
県庁の経済や就職関係、細かな事をゆっくり調べたい人や、観光地の事や学習の事を、細かく調べたい目的、私の様に単純にオープンしたい、様々な用途でブースが決まっていた。名前と電話番号を書くと簡単に貸してくれる。嬉しいじゃないの。青森市のサービスの一端らしい。市民に優しい行政?担当者もよそ者の私にも丁寧に、市内の事を教えて下さる。
私の探していた市民の市場は、なんとこのビルの地下にワンフロア―有った。

   

数百軒も、差し詰め築地の場外店の様な小さなお店が、所狭しとぎっしり並んでいる。勿論匂いは魚市場の匂いが充満。それ程不快な感じではない。
随分ゆっくり見ていたら、若い店員さんが「お客さま此れ召上って見て?、買わなくていいんだから」とおつまみ風のお魚を差し出す。彼女は札幌からお店の長男さんに嫁いだそうだ。全く何も分からないで、こんな事をやるなんて面喰らっちゃった。でも赤ちゃんを保育園に預けて居るんです」ってご主人は会社員だそうだ。

舅と、経験10年位のパートおばちゃんと三人でお店番をやっているが「彼女が明るく頑張ってくれて売り上げが右肩上がり、頑張り屋だよ」とおばちゃんは褒めていた。
さもありなん、周りを見渡せば、殆どシニア層の店員さん。顔見知りの人が来ると声を駆けてお喋りをしている。
20歳代の若い、元気はつらつのお姉ちゃんが、大きく可愛いく声をかければ、買うつもりの無い私だって足を止めて買ってしまう。私が買っていると何人かつられているし。そこだけスポットが差した様な活気になっている。良いお嫁さんが来た物だ。無愛想な舅社長では、私とて足を止めずスル―した筈。

色々大変なストレスも有るらしいけど「青森県人は、札幌の都会人より優しいので、気に入っている」そうだ。何時迄もお喋りしている。嫌みのないさっぱりした可愛いママ。
私まで元気を貰い、幸せな気分になった。又彼女に会いたくなってしまう。彼女もお喋りして、溜まっている思いを吐き出したいようだ。応援しているよ~~

青森r・棟方志功記念館⑤

2013-05-19 | 旅行 見学
       

三内丸山遺跡を数時間歩きまわって大分疲れた、がしかし美味しい栗ソフトクリームの美味を味わったら、すっかり元気になって、この後どうしようかと切り替えた。
たしか、棟方志功記念館が有ったはず。あちらこちらでも随分観たけれど、青森のはここだけだと思うと寄ってみなくちゃ惜しいわ、と思い行く事にした。

余りお客様は居ないのでゆっくり、見て回った。突然正面から「阿川佐和子さん」と顔が合った。旅に出る前に、見た「サワコの朝」を観て、栗原はるみさんのお店に行った事を思い出し、その話をした。
明らかに知っているのに顔をそむけて通り過ぎる事の方が失礼な気がして「こんにちは~」とご挨拶をした。佐和子さんは、爽やかに、にこりと笑顔を返して下さって立ち話をした。身長は150cmと小柄だけど、全体のバランスが良いのでとても素敵に見えた。めんこい感じ。

 阿川佐和子サン 彼女のイメージ
ここで私は、アッと気付いたのだ。私がホテルを取れなかったのは・・・。 第61回全日本広告連盟(全広連)のイベントが開かれたのだ。そしてまさに今、目の前にいる阿川さんはその会の「記念講演」に見えたのだ。1,000名以上も入る大きな会場なので、関連してホテルが殆ど満室になっていたのだ。どれだけ苦労してネットで探し回ったか。うっかり「貴方のお陰で苦労しちゃったわよ」ご本人のせいにしそうになったじゃない。
成る程~と漸く理解出来てスッキリした。彼女に八つ当たりをしなくて良かった。私とて、お花の時期が過ぎれば簡単にホテルが取れると思ったのに。でもま、結果満足な宿が取れて良かった。

        

 
市内には便利なバス「ねぶたん号」が有り一回¥200で利用できる。今時はどこでもシティーバスが有って訪問者には便利な足になっている。