だからね、やはり、自分の感じた違和感を信じて、自分で調べて、自分で気づいて、自分で医師を見つけて受診する行動力は大事だと思う。
そう、改めて思ったのは、7月16日の6時半からのNHKニュースおはよう日本の
名古屋放送局の松岡康子記者の赤ちゃんの頭の形に関する取材報道
を見てから。
もし、このお母さんが、自分が感じる違和感からネットで検索して、頭のかたち外来を受診していなかったら?
もし、何人もの医師の「問題はない」を信じて、安心して何もしなかったら?
この子は、頭蓋縫合早期癒合症により、
脳が大きく発達できなかったかもしれず、
それにより障害をおったかもしれない。
このお母さんが、自分の違和感を信じて、いくら周りから、大丈夫、問題ないと言われ続けても、違和感を拭えず、頭のかたち外来を受診したからこそ、
正しい診断や治療にたどりつけたのだ。
もし、このお母さんが自分で考えず、人任せ医師任せだったら?
この子は、多くの医師の「問題ない」という誤診により、治るものも治らなくさせられたのだ。
医師といえども人間。
得意でない分野は知らない、わからない、のが本当のところ。
医師の判断はすべて正しいと信じ込みがちだけど、
よく考えてみて!
自分の事、子供の事を一番長い時間を割いて観察して考えているのは誰なのか?と。
自分じゃない?
医師ではなくて。
だって医師はたくさんの患者を見て、それも長くて1人10分間で患者の訴える症状の原因を考えたり、判断したりするんだもの、間違えたり見逃したりして当たり前です。
人間だもの。
だから、患者は自ら、考え、調べて、また考え、いろんな可能性を考えて、医師を探して、受診して、そこからまた考え、判断して、選んで、行動する、
という、かなり大変な作業を、努力して乗り越えていく必要がある。
それができない、しない人たちは、真の症状の原因には辿り着けないと思う。
この子のお母さんは、賢く、最初の医師たちの「問題ない」を信じなかった事が結果的に、この子を救ったのだと思うとすごいと思う。
あいち小児保健医療総合センター 頭のかたち外来
加藤美穂子医師
ナゴヤガーデンクリニック 頭のかたち外来
小児科医の三輪田俊介医師