音信

小池純代の手帖から

日毎の音 羽 201117

2020-11-17 | 日記
  羽


 水鳥を呼んだはずだが夜に来て羽根の枕となりにけるかも


 一瞬の痛みだらうか一瞬の自由だらうか羽根抜けるとき


 袖長は羽根の名残か秋深み袖くぐりゆく腕臂
                   腕臂:かひなただむき

 鳥類は樹木のいとこ羽根と葉をノンバーバルにうち交はしつつ


 はうむりの舟とむらひの花だびの骨ほのほのと羽もゆるまで




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