梟
どこまでがうつつまぼろし梟に生餌を配る葛原妙子
好もしき誰彼の顔梟のたとへばきみのそんなまばたき
単一の表情をもて目をひらくシロフクロウにかも似る知友
百年を生きれば木魅そののちは李賀の詩嚢をつつく梟
梟は母を喰ふ鳥不孝鳥非ず母乞ふ鳥とこそ言へ
どこまでがうつつまぼろし梟に生餌を配る葛原妙子
好もしき誰彼の顔梟のたとへばきみのそんなまばたき
単一の表情をもて目をひらくシロフクロウにかも似る知友
百年を生きれば木魅そののちは李賀の詩嚢をつつく梟
梟は母を喰ふ鳥不孝鳥非ず母乞ふ鳥とこそ言へ