グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

日本で発生していたデング熱のはなし。

2013-10-09 19:16:25 | Weblog
日本で発生していたデング熱のはなし。

台風24号はたいした被害もなく通過。ひさびさに覗いたお日さまを背に
室内に避難させていたラベンダーを外にだそうとした矢先・・・瞬く間に
ヤブ蚊のすさまじい攻撃
を受けることになってしまいました。

ということで そんな吸血生物である  の おはなしです。 

 ↓

さてそんなヤブ蚊こと、ヒトスジシマカですが・・・

  庭の近くに溝や水田がある。
  お墓や竹やぶがある。
  空きカンや空きビン・古タイヤなどのゴミがある。
  草がし繁って落ち葉が溜まっている。

といった場所が近くにあれば、ほぼまちがいなくやつらはおそってきます。

お墓の花立てや竹の切り株、すこしでもいい、わずかな水が溜まるスペ
ースさえあれば、彼らは生存そして繁殖が可能
なのです。

しかし、なぜ  を用心しなけれはならないのでしょう。

といえば、それはやはり 日本脳炎などの従来からの病気、そして最近
では特に熱帯性の伝染病を媒介する怖れ
があるからなんです。

 マラリアは、まだいい。まだ 効く対処法 がある。
 怖いのは デング熱 なんです。

と書くと・・・

 またまたおおげさな。日本では発生していないのに。

と、思った あなた 。それはまちがってます。じつは デング熱に関
してはですね・・・「日本では、いまは発生していない 」という表現が
適切なんです。
「日本では、過去に、数十万人規模でデング熱が発生していた」という
事実がある
んです。

そう・・・

  長崎県、広島市、神戸市、大阪市など西日本で20万人が発病
    ↑ ↓
  いやいや そんなものではなく、100万人ちかくの発病であった

といった史実があるんですよ〔人数だけが確定してないんですね〕。 

第二次世界大戦末期の1942年から45年にかけてて、戦地から持ち
帰られたウイルスが、日本にも生息するヤブ蚊/ヒトスジシマカによっ
て媒介され、デング熱が発生した過去が日本にはある
〔空襲対策として
の防火水槽の設置がヤブ蚊の発生を助長したともいわれています〕。

意外でしたでしょうか。

気温の上昇傾向に伴う南方生物の上昇の例も枚挙にいとまがありません。
とくに野外作業の機会の多いガーデナーや農業者の皆さん、いろいろな
ウイルスを持つた危険性のある 彼女らの繁殖と攻撃には注意しましょう。

◎ いままたデング熱が〔2012年9月のニュース〕

 海外でデング熱に感染して帰国した患者は9月21日現在で138例。
 最も報告が多かった10年の244例に次いで多い。患者の報告例は
 まだ増えているといいますから、やっぱり“用心”は必要ですね。
 前回の「残暑の蚊にはご用心」は こちら 。



◎ そういう意味あいでは カエルやコウモリは〔蚊をたべてくれる〕
  頼もしき隣人
だ といえそうです♪  ↓

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台風といえば竜巻といった時世になりましたね。

2013-10-08 21:18:32 | Weblog
台風といえば竜巻といった時世になりましたね。

別ブログの農作物の風対策 のなかでも取り上げているのですが、

 台風襲来といえば、竜巻がつきもの

と、いった時世になりましたね。というのも、今回の24号に加えて23号
台風も存在していた6日に、宮崎県の沿岸部にあるわが町で竜巻が発生した
からです。

気象台による検証の結果、突風の強さを示す「藤田スケール」では6段階で
最も弱いF0
約15秒間の平均風速17〜32メートル)のものだったの
ですが、それでも

 住宅30棟の瓦が飛ばされ、プレハブ倉庫1棟が倒壊

といった被害をもたらしました。もちろん飛んできた瓦などで窓ガラスが割
れた・じつは倒れた電柱もあったなどといった〔報道されいないが・のちに
確認された
〕被害も、その後に相次いでいます。

こんな小規模な竜巻であっても、家屋を倒壊させたり・人を殺傷させると
いった能力を充分すぎるほど持っているものだなと、そのちからの恐ろし
さを再確認している次第です。

ちなみにその竜巻。

  自走距離は 直線で、約2.5キロ
  太平洋に面した海岸部から西方向に進行

というような動きをした模様ですよ。

直線的な長い海岸線と、その海岸線に注ぐ傾斜の急な小河川を持つ宮崎は、
もともと大小規模の竜巻の多発地帯であり〔竜巻には〕慣れているつもり
だったのですが、身近で被害が起こるとやっぱりとんでもなく怖いですね。



◎ 「真夏でもないのにまっくろな積乱雲」を見たとか「ゴォォォ」と
  いう爆音のようなものを聞いた
といったお話も今回たくさんの人
  から聞きました。そんな天気で・そんな音を聞いた時の、とっさ
  の対策についての回は こちら です。

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瞬間最大風速50m超!の台風といえば。

2013-10-07 23:29:06 | Weblog
瞬間最大風速50m超!の台風といえば。

九州の西側を北上しそうな台風24号のニュースをみていて思い出した
台風がある。宮崎県の日南市油津で55.87mの最大瞬間風速を観測
した2004年の台風16号です。

この台風、最盛期の気圧がなんと910hPa!という台風で、被害に巻
き込まれたサイパンでは、最大風速65m最大瞬間風速75メートルを
観測したというまさにスーパー台風でした。

なんといってもすごかったのは、衰えずに 九州に上陸した時の気圧が
950hPaであったこと。その勢力のまま縦断したため、九州各地では、
風による被害が続出しました。

実際に私も、宮崎県の海岸部で この台風の瞬間最大風速50m超!
を体験したのですが、瓦をもっていかれる被害が町全体で多発したこと
を記憶しています。

加えて多かったのが、屋根からの転落事故。通過後の雨が少なかっ
たために、すぐに屋根に上れる状況であったのが災いしたかん
じです〔じっさい瓦が飛んじゃったらたらすぐにでもシートをかけたい
心情になっちゃうものなんです
〕。ということで、通過後にもっとも
救急車のサイレンを聞いた台風
 でもありました。

いま改めて記録をみると、風が強かったことに加えて瀬戸内地方を中心
激しい高潮被害をもたらしていたことも特徴です。今回の台風24号
の進行方向にあたる地方の方は、この2004年の台風16号の記録を
みておかれることもよいかもしれません。改めてみるとコースも似てる
んですよね。 こちら です。

ということで今回は、現在北上中の台風24号に似ているとおもった
台風のご紹介でした。


◎ 台風通過後しばらくたつと、吹き返しの風が吹き始めます。
  修理に屋根にあがるときは、吹き返しの風が収まってから
  が、安全の鉄則です。吹き返しは風向きも変わりますので。

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秋の長雨時に発生するタネバエのはなし。

2013-10-06 19:03:25 | Weblog
秋の長雨時に発生するタネバエのはなし。

たとえば マメ類・ネギ類にはじめウリ類やキャベツ・ハクサイ・
ホウレンソウなどの

 発芽したばかりの幼苗が萎れるなぁ

と思っていたら苗の根際が食害されていたり、播種したあとになか
なか芽が出ないなと思っていたら肝心の種子の内部が小さなウジに
よって食害
されていたり。

といったぐあいに秋作の生育初期にでやすい、いろいろな作物を食
害する小さなウジ虫が出て困られたことはありませんか。

それは タネバエ です。 こんな姿 。

9月下旬ころからの秋雨期前後に全国で発生します。

このタネバエ。鶏フン・豚プン・牛ふんといった動物質のふんや、
植物質の作物の残さなどの 未分解有機物の腐敗臭に誘われて成虫
がやってきますよ。

雌成虫は、1個体だけでも700-1000個もの卵を産むってい
いますから、いちど出ちゃったら、たとえ薬剤で対処しようとして
もきりがありません。

ださないことが肝心です。ちなみに被害が多い地区でお薦めしてい
る、なるべく薬剤に頼らない防除方法は

 ● ピートモスで土づくりして、無機質のミネラル肥料を使用
 ● 有機物をどうしても使いたい場合は完熟させてから使用


この2つ となります。

タネバエ被害に苦労されているという方は、試されてみてくださいね。


◎ 地下部の害虫であるために、被害に気づいたときには すでに
  手遅れになりやすいもの・・・それがタネバエ被害です。したがっ
  て “予防”することが、なによりの防除方法 といえるでしょう。
  → ホウレンソウには、ほかにも こんな生育障害 も 。

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