獣害を防止するためにも田を起こそう。G
鳥獣による農作物の被害が、拡大しつづけています。農水省発表に
よる最近の具体的な被害状況の推移は・・・つぎのように。
■ 鳥獣による平成20年度の農作物被害
被害金額が199億円で前年度に比べ14億円(対前年比8%)増加、
被害面積が10万haで前年度に比べ9千ha(対前年比10%)増加、
被害量が49万tで前年度に比べ8万4千t(対前年比21%)増加し
ています。
主要な獣種別の被害金額については、シカが58億円で前年度
に比べ11億円(対前年比24%)増加、イノシシが54億円で前
年度に比べ4億円(対前年比7%)増加、サルが15億円で前年
度に比べ6千万円(対前年比4%)減少しています。
■ 鳥獣による平成21年度の農作物被害
被害金額が 213億円で前年度に比べ14億円(対前年比7%)増加、
被害面積が10万5千haで前年度に比べ5千ha(対前年比5%)増加、
被害量が62万tで前年度に比べ12万9千t(対前年比26%)増加して
います。
主要な獣種別の被害金額については、シカが71億円で前年度
に比べ12億円(対前年比21%)増加、イノシシが56億円で前
年度に比べ2億円(対前年比4%)増加、サルが16億円で前年
度に比べ1億円(対前年比7%)増加しています。
そしてこの獣害を呼び寄せているの一番の原因は、 ひこばえ に
あると、最近では いわれはじめました。
ひこばえとは、収穫後の作物の切り株や根元から生えてくる若芽の
こと。とくにイネ刈り後の水田に残っている切り株から生えてくる
ヒコバエが要注意です。栽培しているお米や野菜とちがって、放置
されているひこばえなら、動物が食べてもさほど気にならない。
こういった 心のすき間に、動物達が忍び寄る のです。
ちなみに
10ヘクタールの田んぼのヒコバエなら、
100頭のシカを ひと月養えるほどの餌となる
というデータがあります〔1ヘクタールでは10頭・10aで1頭の割り
になりますよ〕。ひこばえの放置は、ある意味で動物の餌付けをしている
ものと考えなければなりません。
そんなひこばえが生えてくるのを防止するには、収穫後のこまめな
耕運が効果的です。田を起すことで、株を土中にすきこみ、ひこば
えが生えてくるのを予防するわけですね。
そうすることで、動物たちが集落に近づかないようにする。
いじょう、獣害被害の多い集落では、こういった農業の基本的な作業を部
落をあげて励行することが、なによりの獣害予防方法となるというおはな
しでした。
◎ バインダーで刈られた長いままのワラの場合は、大雨などで
田から流出すれば、排水路を詰まらせることにもなりかねません。
水害を予防するという観点からも、田起しは重要になります。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
鳥獣による農作物の被害が、拡大しつづけています。農水省発表に
よる最近の具体的な被害状況の推移は・・・つぎのように。
■ 鳥獣による平成20年度の農作物被害
被害金額が199億円で前年度に比べ14億円(対前年比8%)増加、
被害面積が10万haで前年度に比べ9千ha(対前年比10%)増加、
被害量が49万tで前年度に比べ8万4千t(対前年比21%)増加し
ています。
主要な獣種別の被害金額については、シカが58億円で前年度
に比べ11億円(対前年比24%)増加、イノシシが54億円で前
年度に比べ4億円(対前年比7%)増加、サルが15億円で前年
度に比べ6千万円(対前年比4%)減少しています。
■ 鳥獣による平成21年度の農作物被害
被害金額が 213億円で前年度に比べ14億円(対前年比7%)増加、
被害面積が10万5千haで前年度に比べ5千ha(対前年比5%)増加、
被害量が62万tで前年度に比べ12万9千t(対前年比26%)増加して
います。
主要な獣種別の被害金額については、シカが71億円で前年度
に比べ12億円(対前年比21%)増加、イノシシが56億円で前
年度に比べ2億円(対前年比4%)増加、サルが16億円で前年
度に比べ1億円(対前年比7%)増加しています。
そしてこの獣害を呼び寄せているの一番の原因は、 ひこばえ に
あると、最近では いわれはじめました。
ひこばえとは、収穫後の作物の切り株や根元から生えてくる若芽の
こと。とくにイネ刈り後の水田に残っている切り株から生えてくる
ヒコバエが要注意です。栽培しているお米や野菜とちがって、放置
されているひこばえなら、動物が食べてもさほど気にならない。
こういった 心のすき間に、動物達が忍び寄る のです。
ちなみに
10ヘクタールの田んぼのヒコバエなら、
100頭のシカを ひと月養えるほどの餌となる
というデータがあります〔1ヘクタールでは10頭・10aで1頭の割り
になりますよ〕。ひこばえの放置は、ある意味で動物の餌付けをしている
ものと考えなければなりません。
そんなひこばえが生えてくるのを防止するには、収穫後のこまめな
耕運が効果的です。田を起すことで、株を土中にすきこみ、ひこば
えが生えてくるのを予防するわけですね。
そうすることで、動物たちが集落に近づかないようにする。
いじょう、獣害被害の多い集落では、こういった農業の基本的な作業を部
落をあげて励行することが、なによりの獣害予防方法となるというおはな
しでした。
◎ バインダーで刈られた長いままのワラの場合は、大雨などで
田から流出すれば、排水路を詰まらせることにもなりかねません。
水害を予防するという観点からも、田起しは重要になります。
「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」