三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』
所以あって、スマホのみでネットを活用する事になりました。 覚悟したものの、かなり目は疲...
井上荒野 『切羽へ』
私は個性派の作家、井上光晴の娘としか井上荒野を見ていなかった。 それが大きな間違いであ...
宮沢章夫『だめに向かって』
この小説を読了した途端、憂鬱が吹き飛んだ。 著者は偉大なるダメに憧れるそうだ。 有名な作...
池井戸潤 『ようこそ、わが家へ』
そこそこ優秀で、名の知れた企業に勤めるが、小心者で、争いを好まず出世から程遠い男。 郊...
池井戸潤 『ようこそわが家へ』 その2
その日から、花壇のダリアは引っこ抜かれ、車に傷がつけられ、死にかけた子猫が玄関ポスト...
池井戸潤 『ようこそわが家へ』 最終章
単なる恨みで、ピッキングして相手の家に侵入し、盗聴器付けるかなと思うのは昔の事。 今で...
李恢成 『伽倻子のために』
日朝友好の碑が都内の公園で今もひっそり立っている。 戦後間もない頃、ユートピアを夢見る...
李恢成 『伽倻子のために』 その2
少女が乙女に成長した時、青年は彼女の秘密を知った。 戦争の最中、樺太の真岡で生まれた日...
李恢成 『伽倻子のために』 最終章
私は李恢成に会った事がある。 それは昭和50年代の、母校の大学に近い酒場だった。 後輩と...
松本清張『西郷札』
『西郷札』はかの松本清張の処女作であり、それにふさわしい初々しさに満ちている。 作者が4...