少女が乙女に成長した時、青年は彼女の秘密を知った。 戦争の最中、樺太の真岡で生まれた日本人の少女は実母に、売り飛ばされたのである。 在日朝鮮人の子どもとして彼女は育つ。 母は飢えのため、伽倻子を売ったのでは無い。 男と遊ぶのに邪魔だったからだ。 淫乱な母の血を引く自分自身が憎いと言う伽倻子。 青年は伽倻子を強く抱きしめる。 しかし、身体の関係が出来てから伽倻子は妖しい変貌を遂げていった。