見出し画像

読書の森

英国人の見た幕末の日本

以前紹介した名言集『ことばの花束』の中に幕末から明治維新にかけてのイギリス人外交官のあっと驚く言葉があります。
非常な親日家だったオールコックとアーネストサトウの言葉です。

それは今の日本から到底想像出来ない我が国の姿です。


オールコック
「イギリスでは近代教育のために子供から奪われつつある一つの美点を、日本の子供たちは持っていると私は言いたい。
すなわち日本の子供たちは自然の子であり、かれらの年齢にふさわしい娯楽を十分に楽しみ、大人ぶることがない」

アーネスト-サトウ
「当時は一般の人々は時計を持たなかったし、又時間の厳守という事もなかったのである。二時に招かれたとしても、一時に行く事もあり、三時になる事もあり、もっと遅く出かける場合もよくある」

「ウソっ!」と思ってしまいます。


当時のイギリスは世界に先駆けて機械文明が進んだ国であり、植民地を沢山持ったどこよりも豊かな国でした。
一方日本は、当時の彼らにとって東の果ての未知の島国だったのです。

周りの環境(自然も含む)が変化すると、住む人間の心も習慣も違ってくるという事が身に染みて分かる言葉でした。

当時の西洋人画家が描いた日本の子供です。

それから約250年過ぎた我が国は恐ろしい速さで進化致しました。
コロナや戦争で物流が途絶えた今、振り返ってみると、文明が進歩して得たモノ、失ったモノが歴然と分かります。
自分たちが持っている常識を今一度見直してみる良い機会なのかも知れません。

「そんな呑気な事言ってられないよ!」
と自分でも思いますけど、
冷たくカサカサした今この時期、ちょっと歴史を振り返ると私は慰められるものがあります。


蛇足:
いつも生のトマトや安いトマト缶を利用して粉からカレーを作ります。
生憎切らしてしまい、トマトケチャップだけで味付けしたカレー、やはり生トマトの味の方がようございました。

今あるもので色々工夫したいけど、やはりオーソドックスな味付けが一番美味しいみたいです。


読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「エッセイ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事