読書の森

宝石傑作選集『死者は語らず』


昨日入手した『宝石傑作選』を、昭和30年代にタイムスリップする思いで読みました。

宝石は昭和21年4月に創刊され、18年間続いた今は幻の探偵小説誌です。
推理小説ではなく、探偵小説なのです。

あの松本清張が活躍する前の時代、戦中に禁じられていた本格的推理小説が台頭した頃の香りがしました。

例えば鮎川哲也の「五つの時計」は、アリバイ作りの為に一時間時計の針を遅らせるというトリックがミソです。

これは、アナログの時代だからこそ出来たアリバイで、この本の中身は、今じゃ絶対不可能なアリバイで満ちてます。
切手の貼ってない手紙(今だったら届きません)、オブラートで包まれた薬で犯行時間をずらす(今の薬は簡単に工作出来ないように作られてます)、屋根から転がし圧死させる凶器(過失でない限り、防犯カメラで事前にキャッチされます)、などなど。

犯罪の道具立ての急激な変化に比べて、犯罪を犯す人間心理はいつの時代も殆ど変わりはないようです。
読後、昔懐かしさと共に「遠くへ来ちゃった」という一抹の寂しさを味わいました。



おやつに甘いバナナケーキと抹茶ならぬ青汁ミルクを頂きました。

牛乳で青汁粉末を溶いただけです。
野菜不足かなと思ったとき飲んでますが、実感として腸の働きが良くなる感じです。

頭休めに食べる、というのが習慣になってますが、良いのかしらね?


読んでいただき心から感謝いたします。

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