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やる気とモラル

2006-02-02 05:00:00 | 情報セキュリティ
 以前にも、従業員のモラルについて取り上げたことがありました。今回は、モラルについて、やる気という側面から考えてみることにします。

 情報セキュリティ対策において、従業員のモラル(士気)という問題はとかく見逃されがちですが、実は大変重要な要素であることを、私はあえて主張します。

 というのも、情報セキュリティというのは究極的には人間に対する問題だからです。外部からの悪意を持った侵入者に備えることももちろんそうなのですが、昨今問題になっている、内部の人間による情報セキュリティ違反についていえば、このモラルという問題が最重要課題として浮上してきます。

 考えてみれば誰にでもわかることです。各人が自分の役割、任された仕事、待遇に満足していれば組織内の自分の立場を危うくするようなことをするはずがありません。

 しかし、その反対にいろいろな理由で不満を抱えたまま、それが解消される希望がないとすればその従業員は組織を去るか、内部にとどまってよからぬことをしでかす可能性が高まるわけです。

 ただ単にやる気をなくして仕事の能率がおちるとか、仕事をしなくなるというだけならまだしも、積極的に情報セキュリティ上の違反行為に手を染めるようになられると、組織としては大変大きなマイナスになります。

 しかし、従業員が多くなればなるほど、すべての従業員のメンタルな側面まで完全にケアすることも不可能ですし、組織が従業員一人一人のご機嫌取りをするわけにもいきません。そこで、世の中にはいろいろと管理術の本が出回るわけですし、上司と部下の関係が勤め人の大きな問題としてなくなることがないわけです。

 従業員の目に見える行動は規則でしばることができます。目に見える行動は誰の目にも明かだからです。しかし、従業員が何を考えているか、また、何をしようとしているかまではしばることもできませんし見ることもできません。そこが、情報セキュリティ上の大きなポイントとなります。

 不満を持った従業員というのは、情報セキュリティ上の大きな脅威なのです。いろいろな情報資産に対しての脅威となり、考えられる脆弱性を利用してセキュリティ違反行為を行う可能性があるのです。

 そこで、従業員のやる気という問題についてもう一度考えるべきなのです。従業員が気持ちよく仕事ができる環境、実は、こんな単純なことが情報セキュリティ対策上重要だったりするのです。

 最近は、性悪説に立った従業員管理がだんだんと浸透しつつあります。執務室には監視カメラが設置され、入退室の際に身体検査が行われ、セキュリティ違反があった場合にただちにパトランプが点灯したり、管理者用のモニタに警告が大きく出たりするシステムが導入されたりする職場もあります。

 しかし、そんな環境で従業員のやるきをそがずに、気持ちよく仕事をさせることができるのでしょうか?人は、禁止すればするほどその禁を破りたくなるものですし、厳しい監視のもとでも何とかばれなければいいという考え方で、悪事をはたらく可能性もあるのです。

 ですから、いかにして従業員のやる気をそがず、逆に引き出せるか。そんな職場環境を実現することが、情報セキュリティの向上につながることを、今一度考えてみるべきだと思います。

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