小学生の頃、ぎょう虫検査が陽性で虫下しを飲まされた覚えがあります。
学校の先生曰く「モデルさんが体型維持のためサナダムシを飼ってるのよ、おほほほほほ」
…なんてことを聞いたことがあるような、ないような?
とにかく数十年前まで寄生虫は身近な存在だったわけですが、いまやとっても衛生的になり先進国ではほぼ駆逐。 それを境に喘息・アトピー性皮膚炎・食品アレルギーなどなど、それまで気にも留められなかった病気が多くなってきた。
そのあたりの相関関係や因果関係について、最新の研究や症例を紹介しつつ、また自己免疫疾患を患う著者自らが寄生虫を取り込んだ体験などが語られています。
しかし、本書の内容としては、寄生虫以外の共生関係にある細菌やウイルスにも重点がおかれています。
すなわち自然環境には様々な動植物が生息しているのと同じく、一個の人間も多様な生物(体内のピロリ菌や大腸菌などなど)の集合体であったはずなのに、近年になってその多様性が失われていることで、免疫系に異常を来たしているのだとか。
その異常には、先の様々な病の他に、自閉症などの精神疾患もあり得るそうで、大いに感心させられたところです。
ところで、
潰瘍性大腸炎を患って辞任したことのある安倍首相ですが、公には特効薬の『アサコール』で治ったのだとか。でも継続使用に問題がないのか心配だし、効果に個人差があるようで、万能とはいえないみたいです? で、まぁ、自信たっぷり「大丈夫!」と言えるのは、秘かに寄生虫治療をやってるんじゃないかと思ったりしながらの一冊でした。
この本お薦め!
インドのガンジス川には細菌がうようよ。
そこで泳ぐ子供たちの肌はつやつやだとか。
そうそう花粉症も同じです。
親から子へ与えるのは愛情だけじゃなくて、母乳や離乳食の口移しで細菌なども受け継がせなきゃいけないのだとか。 そのうようよいるのが良いみたいです(^^)