スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

おじいちゃんの思い出

2008-01-27 | smile family
子ども達と自家製手打ちうどんをした時のこと。
コネコネ、ふみふみしたうどんは
コープ自然派で購入した国産の中力粉を使用、
だしは鰹節とだし昆布からとりました。
昆布は知り合いから購入した日高産の出し昆布。
幅約20センチ長さはたぶん2~3メートルあるかなー。
鰹節はコープ自然派で見つけた「枯れ節」を使いました。

いまどき鰹節といっても、
鰹節の塊なんかはお店で見ることもないし
わざわざ自分で削りますって人も珍しいでしょ。
坂本ひろこさんの食育教室では、
ちゃんと鰹節を削り器で削るところから始めるらしいですけど。

我が家もちょっと素材にこだわって
鰹節を塊から使って見ることにしました。
でも我が家には削り器はありません。
ウチの鰹節くんはどうやって削り節になったのだと思います?

こたえは、写真の中。

「割れたお皿の破片を使った」です。

実は、これは私が小さい頃に
おじいちゃんのお手伝いとして
割れたお茶碗のかけらを使って
鰹節を削っていたからなんです。

私のおじいちゃんは
好奇心旺盛でダンディで行動派でした。

小学生のころ、両親が共働きだったので
私たち姉妹は学校から帰ると母を待つ間、
母の実家で過ごしました。

おじいちゃんはよく
私たちに手伝いをさせてくれました。

コーヒー豆を挽く手伝い
配布チラシを折る手伝い
鰹節を削る手伝い
近所にお使いをする手伝い。

そして私たちが楽しみにしていたのは
それが終わってからの
手作りのおやつでした。

おやつと言ってもとてもシンプルなもの。
あったかいミルクココア
ふかしただけの芋
砂糖を入れて練っただけの片栗粉
餅のほとんど無いお汁粉
ちょっと油っぽい
お手製のポテトチップスなど
それでも私たちにとっては
嬉しいものばかりでした。

思いがけず鰹節をてにして削っていたら
そんなおじいちゃんの思い出が
よみがえってきました。

私は子ども達にそれを語り
子ども達にその作業を伝えました。
そしたら不思議なくらいに
おじいちゃんが私の中で
しっかりと生きていることを感じました。

それから、子ども達が大人になった時には
彼等が自分の子ども達にそれを伝えることで
私やおじいちゃんが営んだ生活が
そこに再現されたらいいなぁと思いました。

ねーちゃんが生まれた頃だったかなー。
おじいちゃんは80歳を前に、
食道がんで亡くなりました。
お酒も好きだったし
かなりのヘビースモーカーでしたからね。
それに、がん細胞があちこちに転移した後の結果だったので
きっと体はボロボロだったんじゃないでしょうか。
無宗教を通した人だったので葬儀らしい葬儀も無く
遺体は近くの大学病院に
献体として提供したようです。

そんなおじいちゃん。
私にとっては今もあこがれです。
彼の思想や願いや精神は
私の中に今も受け継がれているんだと
鰹節を削りながら
強く、強く思いました。



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