「今夜は満月!外がすごく明るいよ」
との、ママの声に、
8歳の孫が
「夜散歩に行こう!」と、私を誘ってくれた。
朝散歩は孫とよく行っていた。
水疱瘡で学校に行けず、元気を持て余し、
(熱もなくて、元気なので)
退屈している孫は、
行く気満々…
ダウンコートにフードを着て外に出た。
おぉ〜寒!
昼間お天気も良く真っ青だった空に、
まん丸なお月様…
キーンと冷たい空気は、星を一層ハッキリと輝かせて見せてくれていた。
(残念ながら、星座の知識は無い)
「おばあちゃんのベランダからもお星さんは見えるけど、
田舎のお星さんは綺麗だわ!」
思わず出た言葉が、
静かすぎる田舎の夜に、大きく響いて、
自分でびっくりした。
そんなおばあちゃんの言葉に、
孫は、
「そうなん?僕、田舎にいてよかった」…と、
二人で田舎の夜道を空を見上げて歩いた。
ママが「外は明るい」…と言ったけど、
街灯のない田舎の道は真っ暗…
街灯や商店街の店の明かりで、
夜でも煌々と明るい都会でいると、
田舎の夜の暗さを勘違いしていた。
孫が持っていた小さな懐中電灯では
足元も危ういし
真っ暗な夜道は怖い…
案の定、
真っ暗な道で何かに躓き、
私は前のめりに、倒れた。
痛い!
「大丈夫?」
8歳の孫に心配された。
(情けなや)
小さな懐中電灯の明かりで、メガネが壊れていないのを確かめ、
「大丈夫」と、起き上がった。
掌を擦り剥いたようで、冷たい風が染みてヒリヒリした。
まんまるお月さんは、二人の跡をついてくる。
私たちも
何も無かったように、月を見上げていた。
「満月を見られて、幸せ!」
8歳の孫が言った。
おぉ!
幸せは、おばあちゃんの口癖…
そして大好きな「ちめいど」の
「はんぶんこ」の歌に、
ビスケット はんぶんこ
幸せが 二つになる…
と、歌詞があり、
何かにつけ、孫達と良く歌っていた。
時には、
幸せが三つになる~…事もある。
孫の口から、
自然に「幸せ!」の言葉が出たのに
感動した。
「おばあちゃんも痛いけど、満月見られて、幸せ!」と、
声にして、
心の中で、幸せが、
二つにも三つにもなっていくのを感じていた。
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