あかない日記

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カンボジア紀行(48) 日本の支援

2014-07-08 | カンボジア紀行

 

バイヨン寺院東門の手前に 日の丸が入った看板があった。

日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)と カンボジア政府組織(APSARA)とで

結成されたチーム「JASA」が バイヨン寺院を修復している旨の看板であった。 

 
資料によれば

1989(平成元)年に設置された ユネスコ文化遺産保存日本信託基金により

1994(平成6)年11月に 日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)が結成され

 
アンコール・トム・バイヨン寺院の北経蔵の保存修復事業が開始された。


 現在は 公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団が

JASAに対する協力を行っており アンコール遺跡群の保存計画事業や

カンボジア人文化財保存修復専門家育成事業などを支援している。

 
なお これにより 2004(平成16)年 ユネスコの「危機遺産」リストから

アンコール遺跡群は除外された。

 

JSAが 修復工事を竣工している主な遺跡(2010年現在)

・バイヨン北経蔵(1999年)

・アンコールワット北経蔵(2005年)

   ・プラサート・スープラN1塔(2005年)

・バイヨン南経蔵(現在進行形中) 

なお このほかに日本からの支援組織とその遺跡は

・上智大学アンコール遺跡国際調査団
                  (アンコールワット西参道 バンテアイ・クディ他)

    ・奈良文化財研究所(タニ村窯跡 西トップ)

・東京文化財研究所(タネイ)
・ERDAC(アンコール地域の環境調査)

 

 


カンボジア紀行(47) バイヨン

2014-07-07 | カンボジア紀行

                                         北門側から全景を望む

南大門から 一直線上の突き当り アンコールトムの中心に 

バイヨン寺院があり ピラミッド型のメール山(須弥山)を

象徴化している寺院である。


資料によれば


メール山は 古代インドの宇宙観によると神々の住む聖域で

 また 神が降臨する場所でもあった。

この宇宙観を正確に具現化することが 王の重要な使命であった。


また 東西南北に延びる道路は メール山から世界に向かう道を象徴し

 城壁はヒマラヤの霊峰 城壁を取り巻く 周囲の濠は大海を表したものである。


(資料から)

 

 

 


カンボジア紀行(46) 南大門

2014-07-06 | カンボジア紀行

 

アンコールトムは 周囲12kmの堀と 高さ8mの城壁で囲まれて

南大門 北大門 西大門 死者の門 勝利の門の5つの城門がある。

各城門は 塔になっていて 東西南北の四面に 観世音菩薩の彫刻が施されている。

特に 「勝利の門」は 凱旋した軍隊が 「死者の門」は 敗戦した軍隊が入って来たと言われ

また 戦死したクメールの戦士の魂は 参道を通ってバイヨンに戻るとも。


城門の中でも この南大門が修復状態もよく 最大のようで 

塔の高さ23m また顔の長さは3mあるが しっかり見ないと良く見えない。

また シェムリアップとアンクルトムを結ぶ線 にこの南大門があるので

その往来は激しく その上 出入り口の幅は 狭いので車一台がやっと

 気をつけて入場しなければならない。

 因みに カンボジア紙幣 1000リエルの図柄にもなっている。

 

 

 

 


カンボジア紀行(45) 神々と阿修羅

2014-07-05 | カンボジア紀行

 神々の像

  

南大門の手前 濠を渡る両側に 各54体の阿修羅が並んでおり

一番手前に 蛇神ナーガが その胴体を曳く ヒンズー教の神々(左側)と 阿修羅がいる。

これもまた アンコールワットで見た 「乳海撹拌」 の神話を表してもいる。

  加えて 左右合計108体 108つと聞けば “除夜の鐘”か“煩悩”の数になるが

  カンボジアでは 「9」は ラッキーナンバーになっていて 5+4→9になり
 
最強を表す数字になるとか。

 

右側欄干の 阿修羅像

 


カンボジア紀行(44) アンコール・トム

2014-07-04 | カンボジア紀行

バイヨン寺院の四面仏像塔

 

 

昼食終え 午後一番の見学 アンコールワットの北1.5kmある「アンコールトム」へ

アンコールトムとは クメール語で「大きな町」を意味し


 
世界遺産アンコール遺跡群の一つで

km四方 高さ8mの城壁と濠で囲まれた9km2の敷地に

バイヨン寺院をはじめバプーオン神殿 王宮跡 象のテラスなど数々の遺跡がある。


外部とは南大門 北大門 西大門 死者の門 勝利の門の

5つの城門でつながっている。

アンコールワットより後代の12世紀後半に 

ジャヤヴァルマン7世により建設された。

 

 

 

 


カンボジア紀行(43) カンボジアのビール

2014-07-03 | カンボジア紀行

 

昼食時 カンボジアのビールで喉を潤す。

  この「アンコール」は カンボジアで最も知名度の高いビールで

ロゴマークにはアンコールワットが描かれている。


カンボジア最大手のビールメーカー 

カンブリュー・ブルワリーが製造している。


当方にはビールの味にこだわらないが と言うよりも分からない。

しかし 癖がなく飲みやすかった。
 

  後ほど訪れた市内のスーパーの棚には

  「アンコール」「カンボジア」「バイヨ」「キングダム」等々と

カンボジアの缶ビールがぎっしりと並べられていた。


       資料によれば

      〇「カンボジア」は クメールブルワリー製造。
        新興ブランドながら メディアやSNSを積極的に活用し シェアを伸ばしている。

      〇「バイヨ」は アンコールと同じカンブリュー・ブルワリーの製造。
        ロゴは 青地のラベルに アンコール遺跡のバイヨンをモチーフにしている。


      〇「キングダム」は プノンペンのキングダム・ブルワリー製造。
        ラベルは「7つのナーガ」。

 


カンボジア紀行(42) 3日目昼食

2014-07-02 | カンボジア紀行

 

午前中のバンテアイ・スレイの見学を終え 再びシェムリアップに戻る。

国道6号線から北に横道を入ったところにある

レストラン「アマゾン・アンコール」へ。

ここで「クメール料理」をいただく。

館内は広く 約700席 奥にはステージも見える。

ここでは 毎晩7時半から8時半まで 

クメール伝統ダンスショーを見せているとのこと。

このレストランの踊りの様子は

NHKBS「ぐるっとインドシナ半島3000キロ」でも放映されていた。

我々は 今夜 別の場所で予定されている。



カンボジア紀行(41) 小学校

2014-07-01 | カンボジア紀行

 

遺跡見学の帰り道 日本語で書かれた門をみる。

  調べると 

  アンコールワットの南南西 コックチョウ・ヴィル村にある

コックチョウこうべゆめ小学校」であった。
 

カンボジアのポルポト政権下では 知識人の否定・教育の否定が行われ

 小中学校教員の80%以上が殺害され 校舎・校具も破壊されて

大きく教育環境が変わってしまった。

そのため 教室・教科書・教材等の不足をまかなうことから

 「神戸夢ネット」が 寄付金を募り


 約300万円の資金により建設・寄贈し

2005年4月22日に開校している小学校であった。

開校当時児童数は600人 現在は1000人が在籍している。 

カンボジアでは このほかにも 教育復興が政府をはじめ

国際機関や国内外のNGOによって進められ 

多くの小中学校が建てられているのが現状のようだ。


 


カンボジア紀行(40) 放し飼い牛

2014-06-30 | カンボジア紀行

 

幹線道路脇に 野放しの牛が数頭いた。

 このように街の中での放し飼(放牧?)状態ですが 盛んに草を食べています。

たいしたもので 牛は夜になれば 自分の小屋に戻ってくるようです。
 

 近年 シムリアップでも 交通事情や牛の盗難等から野放しを禁止しているようです。

農家にとっては 牛は稲作には大事な働き手になり財産にもなっている。

しかし この牛 見る限り痩せてあばら骨が見えています。

 

余談ですが 牛と言えば 牛丼 

その専門店 「吉野家」のカンボジア1号店が


我々が帰国した直後 昨年11月6日 

シュムリアップ川の近く キングスロード店としてオープンしたそうです。

 


カンボジア紀行(39) 高床式住宅

2014-06-29 | カンボジア紀行

 

道路で洪水の話が出ましたが ここ周辺の家は高床住宅が多い。

何故 高床式なのか?

・水害から

     ・ねずみやへびから

・暑さを凌ぐ

・涼しさから

 これらの理由からとのこと。

一端 洪水等になると平坦な土地ゆえ 

水はけが悪く 数日間は水に浸かったままになる。

  通常は 1階部分は当然吹き抜け 日中は暑い日差しを避け

 ここで農作業やハンモックで睡眠 更には食事までと

 日中は ここで過ごすことが多いとか。


カンボジア紀行(38) ガソリンスタンド

2014-06-28 | カンボジア紀行

 

日本ではガソリンは 危険物として安全上から

 専用のケースで以外は 購入できません。


しかし こちらカンボジアでは 堂々とガソリンを 空き瓶?

いや ペットボトルに入れて 道端で売っている。

ガソリンは 揮発性が高いため ちょっとしたことでも

引火し 爆発する恐れがあるのに

しかも この炎天下の中で 驚きです。 

  市内には きちんとしたガソリンスタンドもあるが 値段も高いよううで

多くは バイク車の利用だが この木製棚の簡易ガソリンスタンドで 

       、
 ガソリン入りボトルを選び 写真にも写っているが 


この大きな漏斗を使って バイクのタンクに注いでいる。


規制や 禁止は ないのかな?   


カンボジア紀行(37) 道路

2014-06-27 | カンボジア紀行

 

アンコール遺跡群の見学の往来で 利用する道路は

 一応舗装になっているが 脇道を見ると

赤土でかなり細く 車が通れば砂塵が舞い上がる。

これでは雨季には最悪の状態になるだろうなと

車窓から見ながらそんなことを思っていたら


ツアーバスが突然左右前後に揺れだして 体を正すのに容易ではない。

現地ガイドが申し訳なさそうに説明してくれた。

「この道路は 韓国の支援でできましたが 

先の洪水ですっかり元通りになってしまいました。」と。
 

そう途中に 写真のとおり 韓国がこの道路を敷設したと

 道路そのものより立派な記念碑が

ローターの真ん中に堂々とあったが。

このところの韓国の事故等のニュースを見ても 造っても魂が入っていない

手抜き工事なのか 自国でもしかりだが 

まして カンボジアをなめた工事をしているように思う。

しかし やったとの宣伝はうまいですね。 

その反対に 我が国のODEの事業を見ても

宣伝は上手ではないようです。

 


カンボジア紀行(36) トゥクトゥク

2014-06-26 | カンボジア紀行

                                                                    この運転手のジャケットにはナンバーがあった。

                   

午前中の遺跡群の見学を終え 昼食のため シムリアップに戻ることに


                       
その途中で 見かけたものを話題に

シェムリアップでは 交通インフラが 進んでいないため

 アンコール遺跡群の観光には もっぱら 「トゥクトゥク」 という

バイクで 客車を引く タイプになっている。


トゥクトゥクの語源は バンコクのオート三輪のことで 

エンジン音が 「トゥクトゥク」 と聞こえることから 名づけられたとか。

しかし タイとは違い カンボジアでは 普通の50cc程度のバイクに

主に 2人用の座席を取り付けたものが主流だ。


この座席は 取り外しが可能で 

座席を外せば 普通のオートバイとして利用されている。


座席には クッション 吊革 屋根として日除け雨除けがついており
 

料金は メーターや料金表はなく すべて交渉制になっている。

なお 運転者のジャケットの背にナンバーがあれば

登録(公認?)されており 良心的な料金とのこと。



カンボジア紀行(35) 世界遺産アンコール遺跡群

2014-06-25 | カンボジア紀行

 

 碑の四方に 日本語 英語 フランス語 クメール語で同文が刻まれている。

 

バンテアイ・スレイの帰り際 入口近くに「世界遺産」の碑を見る。

ここで アンコール遺跡群の世界遺産(文化遺産)の話題を

世界遺産への登録は 1992年であるが

9世紀から14世紀までの約600年続いた
 クメール王朝時代の遺跡群で 

アンコール平野の東西22kmと 南北35kmの一帯にある。


特に クメールの建築は インドの副大陸的な様式から 

独自の文化を創造したり周辺の文化を取り入れたりして抜け出すことによって


東南アジアの様式との境界線を作ったことが認められている。 

なお 登録と同時にアンコールを危機遺産リストに入れたが 2004年には除外された。


今回の我々ツアーは 次の世界遺産が日程に入っている。

                                                 1 アンコールワット

                                                 2 バンテアイ・スレイ

                                                 3 アンコール・トム(南大門 バイヨン寺院 象のテラス)

                                                             4 タ・ブローム

 

 


カンボジア紀行(34) リンガとヨニ

2014-06-24 | カンボジア紀行

 

 

 

第二周璧の塔門に入ると これは何だ!

 と思い調べたら「リンガ」の台座とのこと。

これだけでは なお分からない。

資料によると 「リンガ」とは ヒンドゥー教の三最高神の一柱。

シヴァ神を表す円柱形の像を表し

 サンスクリットでは 標(しるし)で シンボルを意味しており

 特に 男性の性器を指すという。


しかし ここは「女性の砦」である旨紹介したが 

何故か 参道には「リンガ」が 石灯籠のように両側に並んでいる。

また 写真の台座は 下が女性の象徴 「ヨニ」 とよばれるもの

 その上に 男性の象徴の台座が載せてあった。

つまり 凸凹状態で 合体を表しているのでした。

 これは 神々の合体に寄り この世があり 子孫繁栄

 更に国家の繁栄を願うものとして 

神聖なる場所に多くあるのと 同じですね。