バイヨン寺院東門の手前に 日の丸が入った看板があった。
日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)と カンボジア政府組織(APSARA)とで
結成されたチーム「JASA」が バイヨン寺院を修復している旨の看板であった。
資料によれば
1989(平成元)年に設置された ユネスコ文化遺産保存日本信託基金により
1994(平成6)年11月に 日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)が結成され
アンコール・トム・バイヨン寺院の北経蔵の保存修復事業が開始された。
現在は 公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団が
JASAに対する協力を行っており アンコール遺跡群の保存計画事業や
カンボジア人文化財保存修復専門家育成事業などを支援している。
なお これにより 2004(平成16)年 ユネスコの「危機遺産」リストから
アンコール遺跡群は除外された。
JSAが 修復工事を竣工している主な遺跡(2010年現在)
・バイヨン北経蔵(1999年)
・アンコールワット北経蔵(2005年)
・プラサート・スープラN1塔(2005年)
・バイヨン南経蔵(現在進行形中)
なお このほかに日本からの支援組織とその遺跡は
・上智大学アンコール遺跡国際調査団
(アンコールワット西参道 バンテアイ・クディ他)
・奈良文化財研究所(タニ村窯跡 西トップ)
・東京文化財研究所(タネイ)
・ERDAC(アンコール地域の環境調査)