おんぼろスタジオを僕がはじめてから10年くらい経った。ちなみに、ストロボなどの機材は税務上7年で
償却できるので 最初の方に買った電源は自宅の簡易スタジオに移動して、全部買い替えをした。
うわっと思っていただきたので、書きますがそれだけで数百万(四捨五入すれば)千万円かかった。
なので、撮影したら現像代とフィルム代だけではないのでございます。
いわゆる写真館みたいなところと比べれば、撮影方法も違うし、にらめっこした写真が2枚で数万円、しかも
ぶっ壊れそうな古びたおじさんと 設備だそうだが、違う写真の定義を更新し続けてきたと思う。
実際に、結婚記念日にとか愛しの動物となど、更には卒業するので友人たちと、と気軽に利用してもらえるし
何よりも嬉しいのは、写した写真を自宅に飾ってくれる人が増えて、それをみて自分たちもと言う人が増えたことで
アメリカのように 家族の写真を額に入れて飾り という目標はクリアできた。
なぜ底にこだわるかといえば、自分たちが機にいいらない写真は、当然飾らないわけですので、
家に飾るという事自体がカッコを付けていえば顧客に満足してもらえた証だと考えていたからです。
ストロボの電源を全部フル発光で1秒チャージのものに取り替えたのですが、いかんせん狭いスタジオゆえに
フル発光する機会がないので、実際には出力を絞って使いかつ、基本的にストロボヘッド1個につき電源1台という
ような仕組みに変えたので、1カット写して次のカットまでにかかるチャージ時間は0.5秒前後になったので、
瞬間的な表情の動きにさらに対応できるようになった。
ひとつだけいえば ストロボの電源のピピピというチャージ音を聞いていたのだが、これが短すぎるという
予想外の状況になった。コマフォト等の撮影シーンをテレビでちらりとやることがあるが、このチャージする音も
実はBGM的な意味があり、規則正しくチャージ音を聞いていると、人間は次第にのってくる要因になるので、
短すぎるためにあえて赤外線シンクロを使い空焚きすることで2回のチャージ音で撮影は1回なんていう面倒な
ことをするときまった。ちなみになんでチャージ音を消さないのかといえば、音を聞いて、ストロボが全部同調しているか
がわかるからなのです。