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御即位記念『第71回 正倉院展』 ※11月14日(木)まで
2年ぶり?に正倉院展へ行って来た。
今年は御即位記念ということもあり、聖武天皇により近い宝物が展示されていたように感じる。
まずは紅牙撥鏤尺。鮮やか~ かわいい。 事前にテレビで復元品を作る工程を見たので、そのすごさも理解できた。
あまりにも目に印象的だったので、物差しグッズを買ってしまった。
おそろい?というか対の緑牙撥鏤尺もよかった。
聖武天皇が身につけていたかもしれない袈裟、礼履(儀式用とはいえ履くのが大変そう。沓を入れた箱の溝が“愛”を感じる)
紺玉帯残欠(ベルト)も「使ったぞ~」感があってよかったけど、それを納めた螺鈿の丸箱が超ステキ。(内側もステキ)
天武天皇や持統天皇ら6代の天皇が受け継いだという赤漆文灌木御厨子(ケヤキの戸棚)。
豪華に見えないけど、でも当時は天皇家だからこそある戸棚だったのだろう。
1300年経ったとは思えない、今でも現役ばりばりで使えそうな丈夫さが感じられた。
あとは本当に残欠なんだけど、王冠の飾りの残欠がよかったなぁ。肝心の王冠がどうしちゃったのだろう。
でも、細かい凝った細工がいっぱいあるからこそ、リアルに天皇の存在が感じられた。
あとは高僧が使ったと思われる、もしかしたら出家した聖武天皇自身が使った?取っ手つきの香炉。
ペルシャっぽい柄の細工がすごかった。
あとは花鹿があちこちにいたことかなぁ。紅牙撥鏤尺にもいたし、金銀花盤にもいた。
当時のシルクロードや長安?で好んでデザインされた文様だったとか。
文様というか、当時流行ったキャラクターみたいな感じがした。ハローキティみたいな?
鳥毛立女屏風も6面全部出展されていた、豪華だったなぁ。
「とりげだちおんなのびょうぶ」って読んでいたけど、「とりげりつじょのびょうぶ」と読むのが正しいと初めて知った。
そして、正倉院文書に描かれている人物像の落書き。前も見たことあるような気がするけど、あれはホントおもしろい。
今回も朝イチに並んで、11番目で入館したので、押し競饅頭状態にならずに見学できた。
(ただ、出る前に紅牙撥鏤尺をもう一度観に行ったら、すごい人が群がっていて引いてしまった)
見学時間は20分ほど?
いつものことだけど、正倉院宝物は人ごみを避けて短時間で集中して見物するのがいいんじゃないかと思う。