Akatsuki庵

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江戸時代の金沢文庫

2021年06月07日 12時51分33秒 | 茶道具以外の展覧会

企画展『江戸時代の称名寺』 神奈川県立金沢文庫 ※7月25日(日)まで

訪れたいカフェに行きたくて、久しぶりに金沢文庫へ。

ついでに称名寺へ。
門前の「ふみくら茶屋」、好きだったのになぁ。
いつの間にか店じまいしてしまったようで、建物の看板はデイケアサービスになっていた。

この日、上大岡から旧鎌倉街道下ツ道(かなざわ道)を歩いた。
東海道よりも500年前から通っていただけあって、「道の顔」がしっかりしていて歩きやすかった。
(能見堂跡の周辺のハイキングコースは大変だったけど)

歩きながら、「鎌倉幕府が滅んだあと、鎌倉や称名寺ってどうだったのかなぁ。」ということが気になった。

少なくとも鎌倉五山の寺院は(全部じゃないかもしれないけど)現在も立派な建造物が遺っている。
金沢文庫は「金沢八景」の景勝地として、人気はあったようだ。

だけど、称名寺は廃れた感が否めない。

もともと北条実時の屋敷内の持仏堂だったし、幕府滅亡で主を失った後は苦難の道だったようで。
実時から三代にわたって収集した文書も中世の権力者に奪われ、大きな寺院に貸し出しては戻されず、
といった具合に次々と散逸。

さらに江戸時代に入ったら、前田家や水戸家?の歴史書編纂のために古文書を提出させられ、
さらに散逸が進み~

なんか気の毒な気がした。

でも、そういった貸し出しをめぐるやり取りもまた「古文書」となり遺っていくわけで。

遺ったのか、県立の施設となってから改めて収集されたものなのか、
その辺の区別がわからなかったのが残念。

本物か複製なのかはわからなかったけど、足利尊氏の文書もあったなぁ。

ちょっと難しかったけど、鎌倉時代と江戸時代を考えるいい機会になった。

史料は理解できなくても場所に遺された歴史の重みはなんとなーくわかる、ような。

 


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