へ~!!!
と、帰ってきてから知ることも多い
それを知って見ていたらもっと違った感動があったかもしれない
先入観なしに見るのと知識を持って見るのと
観光や美術鑑賞の場合どちらがいいのでしょう?
そんな思いを今抱いているのがこの「建仁寺」
このお寺と私も愛用するカメラ=キヤノンは深い縁があるのです。
多くの神社仏閣が撮影禁止となっているなか、ここは方丈・法堂の撮影OK!!
撮影はしませんでしたが俵屋宗達の風神雷神の複製画もありました
(いかんせん超広角とマクロレンズしか持ってなかったので普通の写真になってません)
昭和初期の台風により建仁寺方丈が倒壊したとき、障壁画はたまたま外されていて無事でしたが、現在は消失を避けるため掛軸として京都国立博物館に保管されているそうで公開されているものはキヤノンによる高精細複製品です。
キヤノンは「綴プロジェクト」(文化財未来継承プロジェクト)として、京都文化協会と共同で日本の文化財の高精細複製品を制作し、オリジナルの保存と、日本の歴史・芸術・文化を伝える生きた教材としての高精細複製品の有効活用に取り組んでいて、その複製品は京都のみならず所蔵者・海外に渡る前に所有していた寺社、地方自治体に寄贈されています。(キヤノン公式HPより抜粋)
綴プロジェクト(文化財未來継承プロジェクト)
これだけでも十分興味深いお話なのですが、帰ってきてからさらに驚いたことは ―
キヤノンの由来はご存じの方も多いですね。
キヤノンの前身、精機光学研究所の最初のカメラ試作機「KWANON(カンノン)」の名は観音様の御慈悲にあやかり世界で最高のカメラを創る夢を実現したい、との願いを込めたもので、その後カメラの本格的な発売開始に向けて世界で通用するブランド名として「キヤノン」(Canon)を商標登録した、とのことです。
この「KWANON(カンノン)」が、当時は八王子にある臨済宗南禅寺派広園寺の師家で建仁寺の元管長・中村老師(昭和29年没)の命名なのだそうです。
プロジェクトによる寄贈と命名との関係の有無はともかく、縁を感じますね。
染色作家/鳥羽美花さんが奉納された襖絵
凪
舟出
法堂には2002年に建仁寺創建800年を記念して描かれた小泉淳作画伯の双龍図
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ネット上でその鮮やかなブルーで描かれた襖絵「舟出」を見た時には驚きと違和感すら覚えたのですが、これが実際その場で見て見ると圧倒されながらも実際の風景が広がるようで魅了されるものでした。
開山堂の「龍虎図」「松鶴波図」「白梅群禽図」の期間特別公開は撮影禁止です。
【建仁寺】
建仁2年(1202年)将軍源頼家が寺域を寄進し栄西禅師(ヨウサイ)を開山として宋国百丈山を模して建立
つづく
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