「先生んちは子供がおらんから
スミちゃん(奥さん)と童謡歌ったりしとる」
楽しそうにそう話してくれたのは
もう何十年昔のことだったか・・
高校時の美術部顧問の先生との会話。
ワタシ達の美術部はとても仲が良くて
卒業してからも何度も集まったり
先生の家に押しかけたりしていた。
ただ、みんなそれぞれ結婚して家庭を持つと
なかなか会えず
年賀状だけの付き合いになっていた。
親子展の時
ワタシが早くDMを出したせいで
先生は間違えて1週間早く来てしまったけど(笑)
その時の先生との再会は実に30年ぶり。
ワタシの絵を観て
「お前は子供のころから心がなにひとつ変わっていない。
そのまんま大人になって、それが絵に全て現れている。
こんな素晴らしい環境にいることに感謝するんだぞ」
と、何度も何度もうれしそうにそう話してくれた。
その先生から喪中のハガキが届いた。
今年の1月31日にスミちゃんを亡くしていた。
ワタシが親子展のハガキを出したのが
2月上旬。
奥さんを亡くされて
2週間後に届いてたことになる。
そっか・・・
深い悲しみの中、、、足を運んでくれてたのか。。
先生、喜ぶだろうなぁ~と思いながら
コピーして送ってあげようと思っていたのに
バタバタしてすっかり忘れていたこの絵。
そう。
親子展が終わった時に
美術部の同級生が描いて送ってくれたこの絵。
(なんでこんな懐かしい写真を思いついて
描いてくれたのか。。)
先生に今日送りました。
先生。お元気にしてますか。