部屋の片付けをしていて、またもビッグな発見があった!
朝比奈隆先生からのお葉書である。
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1983年9月21日 兵庫・灘局の消印。
「ミサ・ソレムニスの練習のことで大変よろこんでくれて、却って恐縮です」
とあるのは、新星日響第65回定期演奏会(83年5月26日)に於けるベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」のことである。このとき、音大生だった私は、郡司博先生ご指導の同響合唱団に参加し、合唱団員として生まれてはじめてオーケストラと共演した。まだ、「第九」もモツレクもメサイアも知らないのに、いきなり合唱音楽の最高峰に挑んだのである。
もちろん、朝比奈先生の棒で歌いたいという一心で。
このとき、朝比奈先生は、コーラス稽古を3回くらいはつけてくださったのだが、私はそれを全部カセットテープに録音して、文字に書き起こした。
感動した私は、それを読みやすく纏めたものを、桐朋学園で創設されたばかりの文芸部の本に掲載した。
そして、無謀にも朝比奈先生にお届けしたのである。
有り難いことに、朝比奈先生は、一合唱団員の勝手な行為をとがめるでもなく、このような丁寧なお礼状をくださった。
お葉書を頂いていたことは記憶にあったが、どこに仕舞ったか今の今まで忘れていた。
よほど嬉しかったのか、葉書をラップでくるみ(だからスキャンすると若干皺が見える)、ファイルに挟んであった。
大事にしすぎて行方知れずになっていたというわけである。それが出てきた。
いやあ、2014年は春から縁起がよいぞ!
なお、このとき書き起こした文字の一部は、いずれ拙著にも掲載する予定につき、乞うご期待!!
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