福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

お知らせ2 朝比奈先生のお葉書について

2014-01-08 14:52:00 | コーラス、オーケストラ
朝比奈先生からのお葉書をクリックして拡大できるよう再設定しました。
興味のある方は、1本前の記事をお訪ねください。

 ←クリックして拡大!
♪ヤマカズや朝比奈御大を続けざまに聴けた贅沢な時代でした。


音楽(クラシック) ブログランキングへ

朝比奈隆先生からのお葉書

2014-01-08 07:05:22 | コーラス、オーケストラ
部屋の片付けをしていて、またもビッグな発見があった!
朝比奈隆先生からのお葉書である。

  ←クリックして拡大!
1983年9月21日 兵庫・灘局の消印。

「ミサ・ソレムニスの練習のことで大変よろこんでくれて、却って恐縮です」

とあるのは、新星日響第65回定期演奏会(83年5月26日)に於けるベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」のことである。このとき、音大生だった私は、郡司博先生ご指導の同響合唱団に参加し、合唱団員として生まれてはじめてオーケストラと共演した。まだ、「第九」もモツレクもメサイアも知らないのに、いきなり合唱音楽の最高峰に挑んだのである。
もちろん、朝比奈先生の棒で歌いたいという一心で。



このとき、朝比奈先生は、コーラス稽古を3回くらいはつけてくださったのだが、私はそれを全部カセットテープに録音して、文字に書き起こした。
感動した私は、それを読みやすく纏めたものを、桐朋学園で創設されたばかりの文芸部の本に掲載した。
そして、無謀にも朝比奈先生にお届けしたのである。
有り難いことに、朝比奈先生は、一合唱団員の勝手な行為をとがめるでもなく、このような丁寧なお礼状をくださった。

お葉書を頂いていたことは記憶にあったが、どこに仕舞ったか今の今まで忘れていた。
よほど嬉しかったのか、葉書をラップでくるみ(だからスキャンすると若干皺が見える)、ファイルに挟んであった。
大事にしすぎて行方知れずになっていたというわけである。それが出てきた。

いやあ、2014年は春から縁起がよいぞ!

なお、このとき書き起こした文字の一部は、いずれ拙著にも掲載する予定につき、乞うご期待!!

音楽(クラシック) ブログランキングへ

2011年大晦日のブログ記事(古いブログよりシリーズ)

2014-01-08 01:51:42 | コーラス、オーケストラ
ホームページのリンク先を拡充させようかと、旧旧ブログ、即ち、初代「福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きる」を訪ねてみたら、2011年大晦日にこんな記事を書いていたのを発見。
当時の自分の想いを確認できたことは、良かったと思う。
今では、ほぼ誰も訪ねることのない古いブログ記事なので、ここに転載しておこう。

2011年12月31日(土)
聴き納めは、渡邉暁雄のシベリウス

いよいよ、大晦日。

今年最後に我が家に届いたCDは、

日本フィルハーモニー交響楽団創立50周年記念CD(26CD)「渡邉曉雄と日本フィル」CD全集

さっそくCD15のシベリウス:交響曲第4番(87年)と第5番(65年)、および、CD1のハイドン:「軍隊」(57年)を聴いたが、その真摯で、温かな音楽作りに、慰められ、或いは勇気づけられる想いがする。

10代から30代前半まで、朝比奈隆ばかり追い掛けていた私が、渡邉暁雄の生演奏を聴く機会は本当に少なかったけれど、「ああ、もっと聴いておけばよかったな」という悔恨が僅かに滲んだ。

あまりにシベリウスが素晴らしいので、62年録音の第1回目の交響曲全集が聴きたくなり、取りあえず、イーベイにて米エピック盤のLPをゲット。国内盤(コロムビア)が見つかるまでは、これを聴きたいと思う。録音当時の日本フィルの高い演奏レベルを考えると「世界初のシベリウス交響曲全集」だけに終わらない、81年の再録音以上の内容が期待できそうだ。

さて、この1年を振り返ると・・・。
震災、原発事故という戦後最大の国難に見舞われ、放射能厄災収束の見込みも立たない中、一時は音楽に向かう力を失いかけたこともあった。しかし、富士と横浜のバッハ「ヨハネ受難曲」公演に立ち向かうことで、再び音楽に向かう魂を奮い立たせることができた。それを喜ぶとともに、その機会の与えられたことを感謝したい。

来年以降も国難はつづくであろう。
放射能による健康被害や環境破壊が明らかになるのはこれからである。
いつまで東京に住めるのかも分からない。或いは、避難すべき時を逃しているのかも知れない。
政治は堕落し、経済は混迷し、世界のどこかで戦火の気配すら燻っている。

こんな苦難の時だからこそ、皆さんとともに、ますます深く、熱く音楽と関わっていきたい。




音楽(クラシック) ブログランキングへ

愛知祝祭管弦楽団のページ

2014-01-08 00:57:08 | コーラス、オーケストラ
昨日、記事にした愛知祝祭管弦楽団のホームページをご紹介します。

昨年夏には、ワーグナー「パルジファル」全曲をアマチュア・オケとしての世界初演。
2016年から4年がかりで「ニーベルングの指環」全曲に挑むというのですから尋常ではありません。

演奏予定を眺めただけで、どれだけ狂気の人々(失礼!)の集まりであるかがお分かりでしょう。まあ、そういう酔狂の集団だからこそ、福島章恭のブルックナーを演奏しよう、ということになるわけですね。かくいう私も世間一般からみれば、相当に狂っているわけで、まこと妙なる組み合わせと言えましょう。

愛知祝祭管弦楽団 Orchester der Aichi Festspiele
http://parsifal2013.jimdo.com  

Orchester der Aichi Festspiele というドイツ語の標記も格好いいですね。
これだけ、魅惑的な予定が並ぶ中でのブルックナー・プロジェクトとなるわけで、
他のプロジェクトに埋もれてしまわないよう、第2弾、第3弾と続いて、いずれは、ミサ曲やテ・デウムに繋がるよう、良い演奏会にしなければなりません。
その重責を今から感じているところです。


音楽(クラシック) ブログランキングへ