上山明博 なう。

ノンフィクション 作家・上山明博のブログです
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入手困難となっていた『ニッポン天才伝 ─ 知られざる発明・発見の父たち』朝日選書が電子書籍として復刊!!

2018年06月08日 | 新刊本紹介
 一年余りの間 入手困難となっていた『ニッポン天才伝 ─ 知られざる発明・発見の父たち』朝日選書が、 このほど電子書籍として復刊いたしました!!
 百年後の日本をめざした化学者「桜井錠二」、アメリカンドリームを体現した男「高峰譲吉」、ジャパンを研究した日本人「吉田彦六郎」、高分子化学のパイオニア「桜田一郎」、ライト兄弟に先駆けた男「二宮忠八」、「日本のエジソン」と謳われた発明王「島津源蔵」、「東洋のマルコニー」と言われた天才少年発明家「安藤博」、関東大震災に殉じた地震学の世界的権威「大森房吉」、本邦初のお天気博士「藤原咲平」、〝ミスター・トルネード〟と呼ばれた竜巻博士「藤田哲也」、心臓が動く謎に挑んだ解剖学者「田原淳」、胃袋の闇に光を当てた光学技師「杉浦睦夫」、〝数学の神様〟と称された現代数学の巨人「高木貞治」、現代の錬金術師「増本量」、湯川秀樹とノーベル賞を競ったもう一人の天才「久保亮五」、生命の起源に挑んだ五十四年の生涯「田中豊一」。
 何方かお目に留まれば、ぜひ一度見てください。

https://www.amazon.co.jp/-/dp/B07DJ7LWJ7/


上山明博 著『ニッポン天才伝 ─ 知られざる発明・発見の父たち』Kindle版

『地震学をつくった男・大森房吉──幻の地震予知と関東大震災の真実』  上山明博 著、青土社 刊、6月21日発売、決定!

2018年05月24日 | 新刊本紹介
5年の歳月をかけて取材執筆をつづけてきた本の書名と発売日が、今日ついに決定!

『地震学をつくった男・大森房吉──幻の地震予知と関東大震災の真実』上山明博 著、青土社 刊、 定価1,900円+税、6月21日発売!

ノーベル賞候補に選ばれた天才科学者は、なぜ歴史から抹消されたのか !!
世界初の高感度地震計、震源地までの距離を測定する公式、そしてノーベル賞候補。近代地震学の発展のためにすべてをささげた偉大な科学者の名を、いま知るものはほとんどいない。1923年9月1日に何が起きたのか……。そして、彼の地震予知の大望はどのような結末をむかえたのか……。圧倒的な資料調査によって、日本科学史の闇に消えたひとりの男の足跡をあきらかにする。
(青土社ホームページより)

写真は、地震学をつくった男・大森房吉(『サンフランシスコ・コール紙』より)

寺尾紗穂さんから新刊本をいただいた!

2017年08月10日 | 新刊本紹介
日本列島を台風が通り過ぎた日、書籍小包が届いた。
シンガーソングライターでエッセイストの寺尾紗穂さんからだった。
開封すると、寺尾紗穂著『あのころのパラオをさがして』(集英社¥1700E)が入っていた。
このときはじめて、寺尾さんが日本占領下のパラオを取材し、書きつづけていたことを知った。
しかも、エッセイではなく、正当ノンフィクションを書かれていたとは!
読むのがとても愉しみだ。サインもしていただき、ありがとうございます。

▲寺尾紗穂さんの『あのころのパラオをさがして』の扉に書いて頂いたサイン
「上山明博様、寺尾紗穂」

初の・点・字・本・・・!

2014年09月24日 | 新刊本紹介
只今、社会福祉法人日本ライトハウス点字情報技術センターということころからメールがあり、
「このたび当センターでは、御著『発見!しごと偉人伝─技術者という生き方』(上山明博、ぺりかん社)の点訳・提供を行いますので、お知らせ申し上げます。なお、著作権法第37条1項の『公表された著作物は、点字により複製することができる』との規定により、印税を免除いただいております。あしからずご了承ください」とのこと。
へ~、ぜんぜん知らなかった。
➡ 底本:『発見!しごと偉人伝 ─ 技術者という生き方』ぺりかん社

点字本の印税免除は無論いいのだけれど、願わくば売れない物書きにも愛の手を・・・!
(※写真はイメージです)

IEEE マイルストーン賞 受賞!

2014年04月15日 | 新刊本紹介
世界が認めた日本人発明家
屋井先蔵のノンフィクションノベル



 本コンテンツは、2014年4月、乾電池を発明した屋井先蔵が、世界最大の電気電子学会であるIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.:米国電気電子学会)からマイルストーン賞を受賞したのを記念して、それまで入手不可能となっていた『白いツツジ ―「乾電池王」屋井先蔵の生涯』上山明博 著、PHP研究所 刊 の待望の復刻(Kindle)版です。
 電子書籍化するに当たり、本文を適宜修正し、巻末に屋井先蔵が出願した特許明細書(原本)と参考文献を新たに掲載しました。

『乾電池王とよばれた男―屋井先蔵の生涯』上山明博、Kindle版(日本¥999)


※ IEEE Milestone(アイトリプルイー・マイルストーン)は、IEEEが、電気・電子・情報・通信の関連分野において達成された画期的なイノベーションの中で、社会や産業の発展に貢献したと認定される歴史的偉業を表彰する制度として、1983年に制定。これまでボルタの電池、ベルの電話、マルコーニの無線機など、世界で約100件がマイルストーンに認定されています。

Kindle版にて、池田菊苗、復刊!!!

2014年03月21日 | 新刊本紹介
「味の素」誕生の陰には、
 心友・夏目漱石とのロンドンでの約束があった。
 第五の味覚「うま味(グルタミン酸)」を、世界で初めて発見した化学者の
 波乱万丈の感動評伝小説!


 本コンテンツは、それまで入手不可能となっていた『「うま味」を発見した男 ─ 小説・池田菊苗』上山明博 著、PHP研究所 刊 の待望の復刻(Kindle)版です。電子書籍化するに当たり、本文を適宜加筆推敲しました。



■「料理の達人もだまされた「味の素」発明者の人生劇」
  評者= 金子 務(科学史家/大阪府立大学名誉教授)

 味の素発明者・池田菊苗の評伝小説である。「御一新の風」から「レイリー散乱の空」までの人生劇全八幕を、科学的精確さを保ちながら物語る。評者は力量のある先輩化学史家・廣田鋼蔵氏の著作などで、東大教授の副業的所産の発明が私設助手と自宅研究室で遂行されたことなどは承知していたが、本書の白眉は、菊苗が「ロンドンの漱石」と53日間に及ぶ同宿生活で、自由に論じあった有名な「事件」の詳細である。
 菊苗の骨太な、マッハやオストヴァルト流の感覚一元論とともに語られる科学認識論が、漱石の英文学研究に大きな触媒になった、と上山氏は活写する。これは、1901年(明治34)、20世紀初頭に文学と科学の異分野を貫いて起こった希有な出来事であるから、「事件」と評者は見る。
 味の素の共同特許人になる二代目鈴木三郎助の登場で、製品化が成り、菊苗の念願、日本人の栄養改善と体格の向上への一助につながっていく。 特許権成立後間もない1908年(明治41)夏、その決定的試食会が、上野・静養軒や帝国ホテルと並ぶ西洋料理の名所、銀座の風月堂二階で開かれる。その第五幕「食道楽の晩餐」が、もう一つの見所である。
 昆布の下地とばかり思って高級フランス料理を楽しんだ評論家・天皇料理人といった達人たちの舌が、菊苗が取り出したうま味成分、〈第五の味〉グルタミン酸ソーダ、商品名「味の素」の振りかけにだまされる場面である。怒りと無念さが飛び交う緊張の場面が、一転、了解と賛嘆の渦にかわる。小説でしか描きようのない感情と理性の揺れが描かれる。
 莫大な特許料を手にした晩年の菊苗は、ドイツのライプチッヒや日本で、触媒など、化学反応の基礎研究にあたった。これは、今日の野依良治・鈴木章・根岸英一らのノーベル賞受賞研究の先触れになった、と評価される。
(『公明新聞』より)

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E=mc2からDNA二重らせんモデルまで、世界は法則でできている!

2014年03月19日 | 新刊本紹介
『世界を変えた10の法則』

アインシュタインの「E=mc2」から、ワトソンとクリックの「DNA二重らせんモデル」まで、
今日の世界をつくりあげる上で重要な役割を担っている10の法則。
これらの法則が誕生するに至ったドラマを追い、導き出された法則が世界に果たした役割と意味について、多彩なエピソードとともに明らかにする、感動の科学ノンフィクション。



*拙著は、NTTアドバンステクノロジ発行の技術情報誌「AT's(エイティーズ)」に連載された「20世紀の法則」をもとに、新たな原稿を加えて、電子書籍化したものです。
『世界を変えた10の法則』上山明博(日本¥600)

『ジャパニーズ・インベンションズ』リリース!

2014年03月16日 | 新刊本紹介
『ジャパニーズ・インベンションズ』
 20世紀日本の発明品カタログ


 本コンテンツは、毎日コミュニケーションズ発行の月刊誌「info Shock(インフォショック)」に連載された『20世紀の発明品カタログ』全13回を、電子書籍化したものです。



*ファイルサイズ: 1242 KB(写真・図版など13項目48点 収録)
『ジャパニーズ・インベンションズ』上山明博(日本¥500)

子どもたちに夢と勇気を

2014年03月15日 | 新刊本紹介
『ニッポン発明物語』─── 世界初の舞台裏にはドラマがある。

大発見や偉業の裏側には、失敗と挫折に彩られた、ドラマチックな物語がある。
日本の科学者や発明家たちの栄光のかげに秘められた、知られざるエピソードを通して、子どもたちに夢と勇気を与える、感動のノンフィクション!



突然ですが、ここで問題です。
本田宗一郎、糸川英夫、島秀雄、内藤多仲、藤田哲也、屋井先蔵、安藤博、田原淳、杉浦睦夫、田中耕一。この人たちはそれぞれに、なにをした人でしょう。答えは、下をクリック !!

『ニッポン発明物語』上山明博、Kindlre版

電子書籍の第2弾! 好評につき無料サンプル配信中です。

2014年03月10日 | 新刊本紹介
特許を制する者が世界を制する。
『発明立国ニッポンの肖像』につづく電子書籍の第2弾! 本書は、特許の基本的知識から国際戦争の凄絶な舞台裏まで、世界戦略の新しい局面をわかりやすく解説したものです。
(写真・図版50点収録、年表「特許の歴史」付)



■「今を読み解く」日本経済新聞編集委員 水野裕司/記(『日本経済新聞』より)
 上山明博著『プロパテント・ウォーズ』は、そもそも特許とは何かという核心を解説している。
 ルネサンス期のイタリア。ベネチア共和国が設けた世界初の特許制度に基づき、ガリレオがかんがい用揚水機の特許を申請したときの口上文が近代特許法の思想的なバックボーンとなった。ガリレオは特許が認められれば、「社会の福祉のためにもっと熱心に新しい発明に力を注ぐ」と書いた。知的創造の成果を権利として保護することで、技術革新を促し、国家国民を富ませることが特許制度の原点という。
 今や物質の化学構造や遺伝子の分子構造の解明が特許になる時代だが、上山氏は行き過ぎと見る。「基本特許の独占的権利があまりにも大きく、アイディアを実用化する応用研究の意欲がなくなる」と懸念する。米国でビジネスモデル特許を「安易に認めるべきでない」「権利期間を短縮すべきだ」との声が出ているのも、特許取得に後れをとった企業の不満以外に、技術革新や企業意欲をそぐ心配があるからだ。
 特許制度の歴史をたどれば、人類の知的創造活動のレベルが上がるにつれ、それを自認する形で権利獲得の対象は拡大する傾向にある。こうした流れを軌道修正する力が働くのかどうか。500年の歴史を持つ特許制度が節目を迎えている様子も予感させる。

『プロパテント・ウォーズ』上山明博(日本¥550)