長白山北景区(長白山北坡)や周辺には、山頂の天池以外にも見所がたくさんあります。
麓でも美しい自然の風景が楽しめます。
北景区内には、いくつかのコースの巡回バスが運行されていますので、
バスに乗って効率よく見所を巡ることができます。
冬にはマイナス20度以下になる場所ですが、夏は森林の緑がいっぱい。
日本でも高地でよく見かける白樺や、ナラ、モミ、楓、松などなど樹木の種類も多いです。
最も人気のある場所(というか北景区に来れば必ず訪れる場所)は長白瀑布です。
天池の水の出口は北側の天豁峰と龍門峰の間にあります。
水は山頂付近の峰の間を通り、その後落差68mの滝となって流れ落ちます。
この辺りはまだ標高も高く、背の高い木が少ないので遠くからでもよく見えます。
巡回バスを降りてから長白滝の近くまで二道白河に沿って歩きます。
長白滝までの道のりは氷谷大峡という深くて幅の広い谷になっています。
長白山は休火山なので、麓には温泉が多く北景区周辺にも温泉施設が数多くあります。
遊歩道沿いにある聚龍温泉は60度~80度ぐらいのお湯が湧き出ています。
滝から少し離れた場所にある小天池は木々に囲まれた静かな池です。
綺麗な水の中にはオオサンショウウオが生息しています。
頂上の天池には水の流入口がありませんが、逆に小天池は水の出口がありません。
緑水淵潭では、山の湧水が26mの崖から流れ落ちています。
ここには休憩施設や売店があって食事もできそうな感じです。
でも、何か簡単な食べ物を持ってきて小天池のベンチで食べる方がお薦めかもです。
地下森林と呼ばれる場所は地溝帯になっており、
長白山の北側斜面では最も標高が低くなっているそうです。
標高が低いため緑の木々が生い茂り、歩くととても気持ちの良い所です。
北景区以外の場所でも自然を満喫できる場所が点在しています。
ゴムボートで渓流下りをしてみました。
急流ではないのでずぶ濡れになる心配もなく森の中をのんびり川下り。
それなりに川幅もあるので、後ろから急かされることもありません。
吉林露水河国家森林公園は、いかにも東北という感じの森林公園です。
澄んだ池の向こうには電線も高い建物もなく緑の大地と青い空がずっと広がっています。
この池にはマスの養殖場があり、量り売りもしているようでした。
私の場合、中国の淡水魚は基本的に食べないのですが、
この水で養殖されたマスだったら大丈夫そうです。
沐氧園と和露園は、アカマツ、ヤチダモ、トネリコ、アムールシナノキなどの森になっています。
ネットで調べてみると、この森の空気中のマイナスイオン含有量は、最大40,000lons/cm3だそうで、
吉林森工空気公司という会社がここで空気を採取して売っている?ようです。
長白山といえば朝鮮人参が有名です。アカマツがあるので松茸も取れます。
また二道白河地域のアカマツは、美人松(長白松)という希少種になります。
中国東北部は自然が豊かで、美しい風景や素朴で美味しいもの、体に良いものが楽しめる場所です。
有名な観光地から少し外れるだけで人もいません。
温泉に浸かって、自然の中で心身をリフレッシュしたい時には是非どうぞ。
長白山の過去記事はこちら。